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つわりで気持ち悪かったり、お腹が重かったりと、電車の中では席に座りたい妊婦さんも多いはず。なので「マタニティマーク」を付けている女性を見かければ、席を譲る人もいるだろう。しかし「マタニティマークを付けていても、滅多に席を譲られない」との声も聞かれる。お疲れだったり、マークに気付かない人もいるのかもしれない。

だがこの度、韓国で画期的な「マタニティマーク」が誕生した。妊婦さんが近づくと、マークと連動した車内ランプが点灯。周囲に「妊婦さんが乗っていますよ」とお知らせしてくれるというのだ!

・妊婦さんが近づくと……特別なランプが反応

日本と同様に、“妊婦さんに席を譲りましょう” と呼びかけられている韓国。けれども、妊娠中の女性が、席を譲ってもらうことはあまり多くないようだ。その背景には、「妊娠しているかどうか、パッと見には分からないから」という理由が多いといわれている。

そこで釜山金海軽電鉄がスタートさせたのが「The Pink Light」キャンペーンだ。まず「マタニティマーク」に Bluetoothセンサーを搭載。そのマークを付けた妊婦さんが電車に乗り込むと、優先席近くに設置された特別ライトが反応し、“妊婦さんが乗っています” と周囲に知らせるのである。

・動画も公開

実際の様子が収められた動画『임산부 배려를 위한 양보신호등 “핑크라이트(Pink Light)”』を見てみると、なるほど。女性が優先席近くに立つと、優先席の手すりに設置されたピンク色のライトがピカッ。それに気が付いた男性が立ち上がって、女性に席を譲るのだった。

・釜山市長「妊娠した女性が、交通機関をもっと快適に使えるように」

たしかにこの方法なら、「マタニティマーク」が見えなかったという事態は減りそうだ。ちなみに導入に先立ち、500名の妊婦さんを対象にした試験運用が行われたとのこと。

本プロジェクトは、釜山の市議会と地元企業が合同で始めたもの。徐秉洙市長は「妊娠した女性が、交通機関をもっと快適で便利に使えるようにしたい」と意気込みを語っている。

・専門家「注目を集めるので、余計恥ずかしいのでは?」

一方で周囲から注目が集まることを、恥ずかしく思う女性が出てくる可能性もささやかれている。本件を報じた英メディア『BBC』は、「単純な問題を複雑に解決しようとしているように感じられる」という専門家の声も紹介している。

「マタニティマークを付けているだけでも周囲の視線が気になるのに、ライトが点灯して注目を浴びるのはもっと恥ずかしく、気まずいのでは」

多くの国が、妊娠中の女性が不安なく交通機関を利用できる方法を模索しているようだ。さてこのキャンペーン、あなたはどう思う?

参照元:BBC(英語)、YouTube
執筆:小千谷サチ

▼日本にも導入される日が来るのだろうか?