2016-06-13 14.55.22

スマホや小型のデジカメでも驚くほど簡単に鮮明な写真が撮れるようになった現代だが、いまだに大きくて高価なカメラでなければキレイに撮れない写真がある。それが「星空の写真」だ。

しかし今後は、その常識が変わるかもしれない。なぜなら、スマホサイズの天体撮影専用カメラが開発されたからである。今回はその驚くべきカメラの内容を動画と併せて動画ご紹介したい。

・カメラの名前は「タイニー1」

シンガポールの写真家が開発したというそのカメラの名前は「タイニー1(Tiny1)」だ。現在、クラウドファンディングサービスのINDIEGOGO(インディーゴーゴー(INDIEGOGO)で出資者募集中のこの製品、すでに目標の倍以上の資金が集まっているという。

・スマホサイズの「天体写真」専用カメラ

冒頭でお伝えしたように、タイニー1は星空の写真「天体写真」の撮影に特化した、スマホサイズのデジタルカメラだ。今では、天体写真の撮影といえば一眼レフやミラーレスなどが人気のようだが、やはりスマホサイズの方が手軽に持ち運べる分、シャッターチャンスもグッと増えるのではないだろうか。

・ノイズを軽減するためのこだわりが満載

そんなタイニー1だが、コンパクトさだけが特徴ではない。天体写真の天敵である撮影時のノイズを軽減するための対策にも特化しており、画素数を400万画素に抑えたり、独自の画像処理プログラムを採用。さらには放熱性の高いアルミニウムをボディーの素材に採用しているという。

その他、Wi-Fiでスマートフォンと接続すると、専用アプリでさまざまな操作ができるほか、ニコンやキヤノン、そしてソニーといった大手メーカーのレンズを使うためのアダプタも開発予定とのこと。スマホサイズとは思えないほど、とにかく高性能なカメラなのだ。

・動画には美しいタイムラプス映像も

動画には、タイニー1の外観のみならず、実際に撮影した星空のタイムラプス映像も収められており、スマホサイズのカメラで撮ったとは思えないような美しい星空の様子を見ることが出来るぞ。

そして気になるお値段だが、本体とレンズのほか開発元のサイトや専用アプリなどに名前が掲載されるなどのオマケがついて、2016年6月13現在INDIEGOGO上の価格で約4万円(379ドル)となっている。天体写真のための基本セットが、この価格で揃うと考えれば納得できる価格といえよう。

星のきらめく夜空を写真に収めたいという時に最適なこのタイニー1。気になる方は、INDIEGOGOのページで詳細を確認してみてはいかがだろうか。

参照元:vimeo、INDIEGOGO「Tiny1」(英語)
執筆:K.ナガハシ

▼スマホサイズの天体カメラ「Tiny1」の動画がこちら。