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世界を股にかけて活躍中の「AKB48グループ」! 海外拠点の姉妹グループのなかで最も勢いがあるのは、中国・上海の「SNH48」だろう。4000年に一度のアイドル “キクちゃん” に、4万年に一度の美少女 “シャンシャンちゃん” とメンバーのレベルも高い!

そんなSNH48に関して、不穏な動きがあったようだ。なんとAKB運営が「SNH48が契約違反」と発表!! AKBの公式サイトから、SNH関連のバナーや広告が全て排除される措置が取られているのである。

・AKB運営「SNH48が契約違反」

ことが明るみになったのは、2016年6月9日のこと。AKB48オフィシャルサイトの「公式ニュース」にこんなお知らせが掲載されたのだ。

「この度、SNH48の現地における運営サイドに契約違反があり、運営の見直し等を図る必要が出てまいりました」

・原因は “勝手に” 中国国内に姉妹グループを作ったこと?

お知らせは、さらに続く。

「なお、北京および広州にて発表されている「BEJ48」(北京48)および「GNZ48」(広州48)について、当社は関知しておらず、AKB48グループとは何の関係もないことをこの場を以てご通知申し上げます」

どんな契約違反があったのか、具体的に言及されていないが、どうやら2016年5月にお披露目されたグループが関連しているもよう。SNH48が作った中国の新グループ「BEJ48(北京48)」と「GNZ48(広州48)」について、日本サイドは知らなかったというのだ。

BEJとGNZは、SNHのメンバーの移籍により誕生したグループで、現在、1期生を募集中だ。規模はまだまだ小さいものの、BEJに関しては、4万年に一度の美少女シャンシャンちゃんが所属していることもあり、日本でも注目されたのは記憶に新しい。AKB運営も知らなかったってマジかよ……。

・SNH48「違反は存在せず」

AKB側の発表から、日付が変わって6月10日。SNH48運営がマッハで声明を発表。そこには「AKB運営の一方的な発表に対して」の回答として以下のことが書かれていた。

「SNH48は完全に独立し、自主経営している中国本土化大型アイドルグループであり、ネットのコンセプトに基づいたアイドル育成プラットフォームです。運営は日本のAKB48と国を越えた技術協力のなかで行われており、いわゆる違反行為はありません。我々は、今まで通りの運営を行っていきます」

「2016年4月20日、SNH48運営は公式に姉妹グループBEJ48とGNZ48を設立することを発表しました。同時に音楽もオリジナル戦略をとることを発表しています。これはSNH48がすでに全面的に独自路線を走っていることを意味しているのです」

すでに発表されているオリジナル楽曲や公演は極めて良い評判であるそう。この声明は、同グループがアーティストとして長期的な発展を遂げるために、今後も独自路線を歩み続けると締めくくられている。

・いったいどんな “契約” だったのか

海外グループの運営にも “本家” が定めたルールがあることを匂わすAKBサイド。一方で、独自路線を歩み始めたSNH。双方の主張は完全に食い違っていると言えるだろう。

契約内容がどうなっていたのかが、鍵となるのは明らかだ。状況にもよるが、日本企業が中国で事業を展開 → 乗っ取られるというパターンは、わりと “あるある” なので、日中を往来するアイドルファンからは「こうなることを心配していた」ともらす声も。

ただ、今回は契約内容が明かされていないので “乗っ取り” と言えるのかは不明だ。契約に思わぬ穴があった可能性も捨てきれない。果たして、この契約をめぐる問題はどうなるのか……気になるところだ。

参照元:AKB48「公式ニュース」SNH48「公式声明」捜狐音楽(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼SNHのオリジナル新曲「夢想島(ドリームアイランド)」

▼こちらは3月に公開されたオリジナル曲第1弾「源動力」

▼「日中の架け橋」とうたわれたSNH48。どうなってしまうんや……
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