最近では「無洗米」が広く普及し、「サトウのごはん」に代表されるレンチン式の白米も素晴らしいクオリティだが、まだまだ一般的には「米は研いでから炊く」という人が多いことだろう。
つい先日、麦茶と牛乳で米を炊いた記事を公開したが、その際に米を研いでいて「これってどんだけ洗えば水は透明になるんだろう?」という疑問が頭をよぎった。よぎってしまったら仕方ない……。というわけで、とりあえず米を100回洗ってみることにしたぞ。
・水を100回変えるまで洗い続ける
まず、そもそもの「米を研ぐ理由」だが、一般的には米についたヌカを取るためとされている。たしかに米を研いだ一発目の水はメチャメチャ濁っているから、米にはヌカが付着しているのだろう。ただ3~4回も洗えば、それなりに研ぎ汁は透明になってくる。
今回の検証だが、「1研ぎ」の定義を「1回水を変える」ことにした。「1こすり」が「1研ぎ」なのか迷ったが、あくまで透明度の調査なので普段通りに米を研ぎつつ、100回水を変えた結果となっている。また、米は2合使用したぞ。
・30回を超えると……
さっそく米を洗いはじめると、1回目は米の姿が確認できないほどに濁っている。うむ、いつも通りだ。これが20回もするとだいぶクリアな水になっきて、50回以降はしっかりと米の姿を確認できるまでの透明度となった。
ただし、水と同じくらい透明かといえばそうではなく、ヌカではなく米同士がぶつかって出るクズが毎回絶対に出る。そのため完全にクリアな水にはならず、80回あたりまでの透明度はほぼ変わらなかった。
しかし90回を超えてくると崩れる米にも限界が来たためか、より一層水の透明度は増した気がする。完全にクリアな水にはならなかったが、おそらくこれ以上水を変えても、これ以上の透明度にはならないだろう。
・検証結果と味
結果として、米のとぎ汁は30回洗えばかなり透明になり、80回まではさらに透明度が増し、100回だと限界まで透明になることが判明した。ただし、100回洗っても米のカスが出るため、100回洗おうと完全にクリアな水にはならない。
なお、100回洗った米を炊いて食べてみたところ、「いつもより洗練された感じがして美味しい」という意見や、「米が潰れて美味しくない」「旨味が抜けてる気がする」などの意見、さらには「全然変わらない」などの声が聞かれたことも記述しておこう。
個人的には苦労した分ちょっぴり美味しい気もしたが、100回洗ったカロリーほどのウマさは感じなかった。むしろ、「米を100回洗うと、ビックリするほど手がフヤフヤになる」ことが判明したから、米の洗いすぎには注意して欲しい。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼米2合でレッツチャレンジ!
▼1回目。いつも通り濁ってる。
▼5回目。いつもはこれで炊飯器に入れちゃうかな。
▼10回目。
▼20回目。
▼30回目。もうだいぶキレイだろ。
▼40回目。
▼50回目。
▼60回目。ヌカは取れているはずだが、米同士がぶつかって出たカスでどうしても濁る。
▼70回目。
▼80回目。
▼90回目。もうかなり透明なのでは?
▼100回目。もうこんなもんでしょ!
▼こちら、100回洗ったあとに水だけ変えたもの。研ぐとまた若干濁る。
▼飽きる(笑)
▼せっかくなので炊いて食べてみたぞ。
▼結構米が割れてしまった。
▼「おいしい」「いつもの方がおいしい」「普通」など様々な意見が。
▼手がフヤフヤになる上、100回洗ったカロリーほど美味しくならないから、個人的には全然オススメしないぞ!