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2016年6月16日に、いよいよ正式オープンする『上海ディズニーリゾート』! そこそこ問題は起きつつも、最新のアトラクションはやっぱり楽しそう。今から遊びに行く計画を立てている人もいるかもしれない。

そんななか、なぜか中国No.1お金持ちが立ち上がった! 打倒・上海ディズニーを掲げて、遊園地を建設したというのだ。それは結構なことなのだが、いきなり偽ミッキー登場でディズニー側がブチギレ。お金持ち側は「パクってません!」と否定し、さらに「ディズニーには、この先20年儲けさせはしない」「ディズニーは来るべきではなかった」と、やる気満々なのだという。

・中国No.1お金持ちが遊園地を作る

渦中の人物は、中国の不動産王にしてNo.1お金持ち『ワンダ・グループ(万達集団)』の王健林会長だ。王会長は、上海ディズニー開園直前の2016年5月28日に、江西省南昌市にテーマパークをオープンさせた。その名も『ワンダ・シティ(万達城)』である。

・打倒! 上海ディズニー!!

何でも、王会長は “外来種” であるディズニーを倒すと意気込んでいるのだとか。

「中国本土には中国ブランドの優位性がある!」と、力強く語る王会長。そんなワンダ・シティは、世界最大規模の水族館、巨大シネコン、中国で最も高く、速く、長いジェットコースターなどアトラクションも豊富であるそう。

日本にも、ディズニーリゾートがある一方で、富士急ハイランドやナガシマスパーランドも人気だ。いろんな選択肢ができるのはいいことだよねー……だがしかし!

・マッハでディズニー風味のキャラが登場

オープン早々、敷地内にディズニー風味のキャラがいたというのだ! 台湾メディアの動画を見てみると、ミッキー&ミニー、白雪姫、『スターウォーズ』のストーム・トルーパーが激撮されていた。

・ディズニーが声明「違法で出来の悪いパクリ」 → 「パクってない!」

これを受け、ディズニー・チャイナは「この違法で、かつ出来の悪いパクリは、期待していた全ての人々を失望させるだろう」と声明を発表。知的財産権侵害として、しかるべき対応を取るとしている。

それに対し、ワンダ側は「ショッピングモールの店舗が勝手にやったこと。パークの意思ではない」と権利侵害を絶賛否定中だ。

この一連の事態に、米国ディズニーは映画の配給に関し「ワンダとは良好な関係を築いていた」「王会長が露骨に戦いを挑み、我々の事業を邪魔しようとしているとは信じがたい」と困惑しているという。

・お金持ち「ディズニーは中国に来るべきではなかった」

それにしても、自信満々な王会長。「この先20年、ディズニーには儲けさせない」と語っている。その理由のひとつが規模であるそうだ。

「中国にはワンダがある。ディズニーは来るべきではなかった。なぜなら我々の戦略は “強いトラもオオカミの群れにはかなわない” だからだ。上海にディズニーリゾートは1つだけ。しかし、ワンダは全国15~20カ所オープンさせる」

5年以内に、まず中国大陸に15カ所。さらに海外にも3~5パーク展開させる計画があるという。実現できるのかは不明だが、とにかく勢いだけはスゴイ。上海ディズニー開園を機に、中国テーマパーク戦争が開戦したと言ってもいいのかもしれない。

参照元:YouTube、新浪新聞[1] [2]BBC中文鳳凰網(中国語)
執筆:沢井メグ

▼ワンダ・シティを報じた動画

▼お客さんはとても楽しそうだ!