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突然だが皆さん! 最近、夜空を見上げているだろうか? 空を見ている人なら気がついているかもしれない。なんだか、見慣れない赤い星があるなぁと。日に日に異常な明るさを発揮し、赤さがどんどん際立ってくる。なんだか悪いことの前触れ!?

いや、それは違う。あの赤い星は火星だ! ただいま火星が地球に接近中。日本時間で2016年5月31日に最接近となる「スーパーマーズ」と呼ばれる現象が起きているのである。

・ただいま火星が地球に接近中

地球のひとつ外側の惑星・火星。そんな火星が、ただいま地球に接近中!! 2016年5月31日に、約2年ぶりに地球に最接近する「スーパーマーズ」の日を迎えるのだ。月が地球に最接近する「スーパームーン」の火星版である。

・火星が地球に近づく理由

惑星って、太陽を中心に回っているんじゃないの? どうして火星が地球に近づくの? 

詳しい方ならご存知のことだろう。実は、惑星の軌道は正円ではない。国立天文台によると、地球が正円に近い軌道を持つのに対し、火星はつぶれた楕円状とのこと。そのため、一定の間隔で地球に近づいたり、遠のいたりしているそうだ。最接近の周期は2年2カ月とのことである。

・観測のポイントは特になし! 肉眼でも確認できる

なるほど、そういうことだったのか! 久々の地球と火星のランデブーだ。ぜひともこの目で見てみたいもの。でも望遠鏡とか必要なのかな? 私も長らく「惑星を見るのは難しそう」というイメージを持っていたが、実はそんなことはない。火星は、もう見えている!

・19時30分以降に南の空を見上げてみよう

最接近するのは5月31日だが、この日を挟んでしばらくは見え方にそう変わりはないそう。しかも、火星は “マイナス2等級” と日々見ている星座の星より数段明るい。そして赤い。空が暗くなってから、南の方を見上げてみよう。ルビーのように強烈に輝く星があれば、それが火星だ。

ここ数日の東京の日の入り時間は18:50頃だ。空が暗くなるまでに、40分ほどかかると言われている。単純計算して19:30以降には真っ暗になっているはず。その頃なら、火星を確認できるはずである。

・木星や土星も見えちゃうかも

難しそうな惑星の観測が、肉眼でもできるなんて嬉しいなぁ! なお、同じく “マイナス2等級” の木星は西の空に、“0等級” の土星は火星のやや東側に見えているはず。空をじっくり眺めれば、3つの惑星を一緒に楽しめるかもしれないぞ。

参照元:国立天文台[1][2]YouTubeNASA(英語)
執筆:沢井メグ

▼この動画では、5月19日にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した最新の火星の様子も紹介されているぞ

▼こちらは2016年5月21日の火星、左下の白い点だ。「めっちゃ明るい赤い星がいるー!」と慌ててiPhone6sで撮影


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