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最近、中国の習近平体制は「文化大革命の再来ではないか」と囁かれるのを耳にする。あの多くの犠牲者を出し中国の近代化を50年遅らせたという文化大革命。誰がそう言い出したかはわからないが、とにかくいま「文革再来」、そういうことになっている。

そのなかで、「中国版AKB」と呼ばれるアイドルが注目を浴びているのをご存知だろうか? もしや “本家越えの美少女ぶり” と名高いSNH48? それとも一瞬、世を騒がせたパクリグループAK98? いや、全くの別物だ。56人の “純潔少女” による社会主義アイドルだというのだ!

・56人の純潔少女による『56輪の花』

『56輪の花』とか『フラワーズ56』と言われる彼女たち。2015年に結成された中国のアイドルグループとのことだ。メンバーは、16~23才の “純潔少女” で構成。56名に満たないという報道もあるが、56人グループということになっており、世界一のメンバー数を誇るアイドルグループと主張している。

ちなみにこの「56」というのは、中国で認定されている56民族に由来するもの。日韓アイドルのような萌えやセクシー路線は取らずに、民族意識を強調し、純粋中華少女の魅力を押し出していくという方針らしい。

・愛称は「社会主義アイドル」

発足当初はAKBグループに対抗か、などと言われていたが、パフォーマンス映像を見ると、一発で全く性質が異なることがわかる。AKBが愛や恋や青春を歌っているのに対し、『56輪の花』が歌うのはズバリ社会主義ソング!

国旗や毛沢東のプロパガンダアートの前で、社会主義や中国共産党のすばらしさを歌って踊るのだそう。そんな彼女たちの愛称はもちろん「社会主義アイドル」だ。世の中に “○○アイドル” とつく人はたくさんいるが、これは新しい……!!

・文革ソングを歌って炎上

そんなどう見ても国家路線のアイドルのことだ。さぞかしご活躍なのか……と思いきや炎上していた。最近だと、2016年5月2日。北京の人民大会堂で行われたステージでいわゆる文革ソングや、習近平個人崇拝ともとれるパフォーマンスを披露したところ、批判が殺到したというのである。

実は今年は文化大革命から50年の節目にあたる年。文革は中国にとって二度と起こしてはならない “セカンドインパクト” だ。まさに、習近平サードインパクト論が高まっている最中のことだった。

・運営「メンバーの顔面偏差値は気にしない」

すっかり騒動になってしまったが、厳密に言うと、炎上したのは純潔少女たち自身ではなく、公演を仕切った大人たちの方だ。少女に罪は無し、という風潮である。

ちなみに純潔少女たちの Weibo をのぞいてみると、炎上後も無邪気に自撮り写真をアップするなどしている。私たちが知っているアイドルとそう変わらない。運営は「メンバーの顔面偏差値は気にしない」と公言しているが、なかなかレベルの高い子もいるぞ!

果たして、今回の炎上騒動を経てグループの活動はどうなるのか? 非常に気になるが……いまの路線を貫くなら海外で活動することはなさそうである。

参照元: YouTube、多維新聞 [1] [2] [3]Apple Daily香港経済日報南方週刊(中国語)
執筆:沢井メグ

▼物議を醸しまくりの文革ソング「大海航行靠舵手」を披露する『56輪の花』

▼「社会主義好(ハオ)」という歌。ちなみに2番は「共産党好(ハオ)」で始まる。愛だの恋だの歌ってるAKBとはまるで違うね!

▼アイドルというより、北朝鮮のマスゲームみたいと言う声も

▼メンバーひとりひとりは可愛い。それだけに運営に批判が集まるのかもしれない(動画が表示されない方はコチラでも確認できます)


▼ふざけているところがまたキュート! 公演のイメージとは随分違うなぁ(動画が表示されない方はコチラでも確認できます)