時として恋愛関係は壊れやすく、ある程度人生を生きてきた人なら、1度や2度ぐらい、辛い別れや失恋を経験したことがあるのではないだろうか。

最後まで添い遂げたとしても、死による別れは避けられないため、常にパートナーシップには ‟別れ” が付き物である。そんな、恋愛関係における ‟傷心” をテーマに、「想い出の品をディスプレイする展示会」が開催されることとなり、コンセプトが興味深いので紹介したい。展示された品々を見ていると、妙に心がしんみりとしてしまうのである。

・‟傷心” をテーマにした展示会が異色!

恋愛関係における ‟傷心” をテーマに、想い出の品をディスプレイする展示会を開催予定しているのは、米ロサンゼルス現代美術館だ。2016年5月にスタートする展示会に、美術館が破局や傷心にまつわるアイテムを募ったところ、ブラジルやスペイン、ベルギーなど世界中から想い出の品が送られて来たという。

なかには、結婚式直前に、式をドタキャンされた女性によって瓶に詰められたウェディングドレス、元恋人の写真を撮っていたフィルム式のカメラ、恋人から贈られた紙製のバラなどがあり、‟壊れた関係” を物語る品々が集まったとのこと。

・内覧会は明るいムードで大盛況!

傷心をテーマにしているだけに、展示会場は、悲しみや落ち込んだムードが漂ってもおかしくなさそうだが、オープン前に開かれた内覧会は大盛況! 生バンドの演奏をバックにドリンクやおつまみに舌鼓を打ちつつ、イベント参加者は会話に花を咲さかせていたという。

裏話が添えられた展示品について来場者がジョークを飛ばしたり、自分が経験した失恋や破局の想い出話をシェアしたり、思いのほか明るいムードでイベントは終了した模様だ。

・異色な展示に心奪われた来場者達

辛かった想い出も時間が経てば話のネタとして笑えることもあるし、人の傷心や破局について知ることで、「自分の経験は、そこまでひどくないな」なんて思うこともあるだろう。

イベントを訪れた人は、「変わった展示だと思いましたが、どのアイテムに込められたストーリーにも悲しさ以上の何かを感じ、心を奪われました」とコメントしている。

人が出会えば別れが訪れることもあるし、破局の後には新しい出会いがあるものだ。ただ出来ることは、大切な人と過ごせる時間に感謝し、後悔のないよう ‟その瞬間” を生きることではないだろうか。

参照元:Facebook @Museum of Broken Relationships Los AngelesMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼瓶に詰められたウェディングドレス

▼恋人の写真を撮っていた古いカメラ

▼‟傷心”をテーマにしたアイテムがディスプレイされた展示場の様子