どうも。森脇健児さんがオールスター感謝祭のマラソンに挑む時のような気持ちで、本日2016年4月3日の朝を迎えた和才です。みなさん、今日が何の日かお分かりだろうか? そう……「かなまら祭り」である!

その名を初めて聞く人にとっては、そもそもどんなお祭りなのか、どんなモノが登場するのか、当然ながら分からないだろう。そんな方のために、「かなまら祭り」の会場にナニがあるのかをザックリと、極めてザックリと言うと……

「●ンポゥ」だ。……ちょっとオシャレに、ちっちゃい “ゥ” を入れてみた。最初の一文字を伏せ字にしたのは、「ネットの事情」を様々な角度から考慮・検討し、私(筆者)にとってギリギリの譲歩をした結果。

本来ならば伏せ字などをせず、読者の皆様にドーンと紹介したいところなのだが、なかなかそう開けっぴろげには出来ないのがネットの世界。“大人の事情” が複雑に絡み合っているこの世界なのだ。

そして、そんなネットの世界と同様、今年の「かなまら祭り」も “大人の事情” を感じずにはいられない様相だった。去年2015年と比べると、明らかな変化があったのである。

・「かなまら祭り」について

何があったのかを説明する前に、「会場にあるのが●ンポゥ」だけだと、色々と誤解する人がいると思うので、まずはこのお祭りについて簡単に触れておきたい。

「かなまら祭り」は、毎年4月の第一日曜日に、神奈川県は川崎市の若宮八幡宮とその近辺で行われるお祭りだ。江戸時代、川崎宿の飯盛り女達が行っていた願掛けに端を発しているそうで、商売繁盛、子孫繁栄、安産、縁結び、夫婦和合のご利益があると言われている。

……と、そのような由来やご利益よりも、「巨大な男根神輿が街を練り歩くイベント」として記憶している人は多いだろう。お祭り当日、会場周辺は男根でいっぱいに。お神輿から、近辺で販売されている飴から、神社に掲げられている旗から、全部男根だらけ。オール・アラウンド・DAN-KONになるのだ。

なかでも、このお祭りのシンボルとも言えるのが、巨大なピンクの男根が載っている通称『エリザベス神輿』、黒光りする硬さNo.1の『舟神輿』、最も歴史があるという『かなまら神輿』の3つのお神輿。今年2016年も、この3つは姿を見せたのだが……

・ムーブしないエリザベス神輿

一番巨大な『エリザベス神輿』が私の側を通過する時、私は思わず自分の目を疑った。なんと、誰も神輿を担いでいないのだ! どういうことかと言うと、ピンクの男根の下に車輪付きの台座が取り付けられており、それをガラガラっと押しているだけ……。

昨年2015年であれば、何人もの見た目麗しき担ぎ手達が、「でっかいマ〜ラ〜、でっかいマ〜ラ〜」という声を響かせながら、ピンクの男根神輿は上下に揺れていたのである。しかし、今年はそんな 掛け声もなければ、上下の揺れもなし! ……これじゃあ、神輿じゃねええええええええええ!!

ムーブがない上に掛け声もないなんて、ドラムとボーカルが抜けた状態で、ロックするようなもんじゃねえか! ……と、私はしょんぼりしたのだが、そう思うと同時に、運営側の苦しさを感じすにはいられなかった。

何と言っても、インパクト満点のビジュアルである。それが街を練り歩くのだ。「良識派」を自称する人たちからの、苦情に近い声もあるのだろう。また一方で、会場周辺で服を脱いだりする “やり過ぎ” な人たちもいるらしい。その影響で、今年は記念撮影用のモニュメントもナシになったしな……。

運営側はそんな事情を考慮して、「エリザベスちゃんは今年も街に出すけど、ムーブなし!」というところで落ち着いたのではないだろうか。

・お祭り自体は大盛況

ちなみに、エリザベスちゃん以外の『舟神輿』と『かなまら神輿』は昨年と同じ。担ぎ手が威勢のいい声を張り上げて、上下に揺れていた。そして、お祭り自体は昨年同様に大盛況。人が多すぎて、身動きが取れないほどだったぞ。

・トイレは早めに!

最後に、「来年行ってみよう」という人に1つアドバイスを。会場周辺のコンビニではトイレを貸し出してくれるところもあるが、そもそもコンビニの数が少ないので、大抵行列になっている。トイレに行きたくなったらお早めに!

我慢できなくなると、「男根神輿があるくらいだし、外で立ちションくらいしてもいいんじゃないか」と思うかもしれないが、それは絶対にダメだからな。そう思うのは、場の雰囲気に感覚が麻痺しているだけだぞ。トイレは早めを肝に命じてくれ!

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼来たーーーー! エリザベスちゃんや!!

▼と思ったら、何か様子がおかしいぞ!

▼台座になってる!!

▼台座の絵はアレだけど……

▼こちらは『舟神輿』。鉄製だから硬さNo.1だ
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▼その姿からも歴史を感じる『かなまら神輿』


▼会場周辺は大混雑! 昨年同様すごい人気だ!!

▼会場周辺で売っている「かなまら祭り」で定番のアメ。

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]