皆さんは覚えているだろうか? きっと誰も覚えていないと思うけど、2015年9月にフルマラソンに挑戦することを発表したゆるキャラがいた。「ゆるキャラが走る」というと聞こえはいいが、要するにオッサンが着ぐるみを着て走るだけの話である。

そのオッサン、いや、ゆるキャラ「ちょうせい豆乳くん」は、2016年3月27日に千葉県佐倉市で開催された、佐倉朝日マラソンに参加。完走できなければ引退すると公言していた。こりゃ確実に引退だな、私(佐藤)はそう思っていたのだが、まさかの完走! しかもオッサンが着ぐるみを着ずに走るより速いタイムを叩き出したのだ。超人じゃねえか!

・ようやく実現

実はちょうせい豆乳くん、昨年別のマラソン大会に参加する予定だった。しかし諸事情により、その大会には不参加。次の機会を待ち、ようやく佐倉朝日マラソンに出場したのである。

・オッサン状態のタイムでギリギリ

事前に聞いた話によると、ちょうせい豆乳くんの中身、つまりオッサンは着ぐるみを着ない状態でトレーニングしていた。大会直前、オッサン状態のタイムは5時間57分。着ぐるみを着用すれば、タイムは圧倒的に下がる。大会制限時間6時間を超えるのは到底無理な話。引退待ったなし! サヨナラちょうせい豆乳くん、私は心のなかで高らかに叫びつつ、当日の報告を待った。

・奇跡が起きた!

ところが! オッサン奮起!! 多くの応援に文字通り背中を押され、オッサン状態を凌駕するタイムをたたき出したのだ。彼の投稿によると……。

「5時間55分45秒 完走したぞぉー!! やればできる!! 夢は絶対に叶う!!」(ちょうせい豆乳くんTwitterより引用)

・驚異的なオッサン

たった2分とはいえ、身体にかかる負荷を考えると、驚異的と言わざるを得ない。ただでさえ、中年太りのオッサンには過酷なフルマラソンを、着ぐるみを着て走り切るとは。しかも練習タイムを凌ぐ走りで。スゴすぎ! まさしく超人だ。ゆるキャラオリンピックがあったら、優勝するレベル。

とにかく引退を免れたちょうせい豆乳くん。次はトライアスロンに挑戦するのか? 期待したいところである。

参照元:Twitter @mamenitounyu
執筆:佐藤英典

▼ゆるキャラちょうせい豆乳くん、フルマラソン参加時のTwitterタイムライン