2016年3月25日から、映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が公開される。アメコミを代表する2大ヒーローが激突する注目の作品だが、「いまいちスーパーヒーローってよくわからない」という人も多いことだろう。

そこで今回は、スーパーマンだけに照準を絞り「これを知っておけばスーパーマンが10倍楽しめる予備知識」をお届けしたい。おそらく世界一有名なスーパーヒーロー・スーパーマンは、果たしてどんな男なのだろう?

・その1:設定がちょいちょい変わる

スーパーマンは元々、アメリカの大手コミック会社「DCコミック」で誕生したスーパーヒーローである。ちなみにバットマンもDCコミックで、アベンジャーズやスパイダーマン、X-MENは「マーベルコミック」のスーパーヒーローだ。

スーパーマンの誕生は1938年にさかのぼる。そのため、時代の流れ的に無理のあった設定などの変更がちょいちょい行われるのだ。ただしこれはスーパーマンに限ったことではなく、アメコミではままある、いわばアメコミの文化である。

・その2:地球人ではなく宇宙人

スーパーヒーローの多くは特殊能力を持っているが、その能力が生まれつきの先天的なものなのか? それとも修行やアクシデントで身に付いた後天的なものなのか? これを押さえておく必要がある。

スーパーマンは完全に先天的な能力で、彼は「クリプトン星」出身の宇宙人だ。赤ん坊の頃、故郷のクリプトン星が崩壊の危機に瀕していたため、彼の父が地球に送り込んだ……という設定で、地球で拾われたケント夫妻に育てられた。

・その3:チートレベルの強さ

全スーパーヒーローの中でも圧倒的! 圧倒的!! 圧倒的ッ!! ……な強さを誇るのがスーパーマンだ。80万トンを持ち上げる怪力、核爆発に耐える耐久力、最高時速800万kmでの飛行能力、目からビーム、口からブリザード、透視能力……などなど、「詰め込みすぎだろ!」とも思える能力を兼ね備えている。

ただし、故郷クリプトン星の鉱物「クリプトナイト」だけにはメチャメチャ弱い。このクリプトナイトが発する放射線を浴びると普通の人間に戻ってしまい、最悪死んでしまうのだ。ただ弱点はこれのみだから、基本的には無敵の強さと思っていい。

・その4:神レベルに高潔な魂の持ち主

とにかく性格がいいのがスーパーマン。「罪を憎んで人を憎まず」が基本精神で、どんな悪人でも基本的には殺さずに改心させようとする。悪を憎むというよりは、正義を愛する心にあふれており、時に感情移入しづらいほどの高潔な魂の持ち主なのだ

逆にバットマンは「悪を憎む」が基本精神だから、“正義” の定義で衝突することもしばしば。スーパーマンは「この力を世界中の人々の役に立てたい」と願う理想主義者で、バットマンは「俺の力で悪をぶっ潰してやる」という現実主義者といっていいだろう。

・その5:普段の生活は意外と地味

大学卒業後は、日刊新聞社デイリー・プラネットに入社して記者として過ごしている。ほんのちょっと特殊能力を使えば大金持ちになれるのに、「能力では救えない人々はペンで救う」を信条に、コツコツと執筆活動を続ける姿は、さすが高潔な魂の持ち主だ。

なお、現在は同社を退職しネットニュースサイトを立ち上げ、そこの記者を務めている。また、ロイス・レーンと結婚しているが、設定により彼女が悪役だったりスーパーウーマンだったり、またアンドロイドだったりすることがあるので、作品ごとに注意が必要だ。

──ざっと、以上がスーパーマンの基本知識である。とりあえずは「高潔な魂を持つ神レベルに強い宇宙人」だと思っておけば間違いないだろう。その強さゆえに、「むしろ敵の方が物語の主人公っぽくない?」と思えてしまうほど強いのがスーパーマンなのだ。

参照元:Facebook
執筆:P.K.サンジュン
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▼「高潔な魂を持つ神レベルに強い宇宙人」、それがスーパーマンである。

以前の記事でご紹介した、「スーパーマン vs 孫悟空」の動画。