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真っ青に晴れわたる空、柔らかな光。上着を1枚脱いでも平気なここ数日の暖かさには、春の足音を感じずにいられない。日本気象協会の発表によると、3月19、20、21日の3連休にサクラが開花するという。お花見シーズンの到来だ!

そんな春の使者であるサクラの実態は謎に包まれている。サクラとは一体何なのか……今回はその謎を解明するべく、出会い系サクラの経験者にインタビューを決行した!!

・【お花見シーズン】出会い系サクラの実態

インタビューに応じてくれたのは、出会い系サクラのバイトをやっていたという30代男性・朝倉佐倉(仮名)さん。会ってみて驚いたのは、意外なほどに朝倉さんが好青年であること。アングラバイト的なサクラのイメージとはとても結びつかない穏やかな口調で、当時のエピソードを語ってくれた。

──サクラってどうやってなるんでしょうか?
朝倉さん「普通にバイトの雑誌とかで募集してますよ。ただサクラとは書けないので、データ入力とかメール送信とか書いてる場合が多いです。私もバイト雑誌を見て応募しました」

──どんな人がやってるんですか?
朝倉さん「びっくりするくらい普通の人ばっかりですね。年齢層は若く、10代~20代中ごろが中心です。私がやっていた当時は、上司に芸大の学生がいました」

──やっぱり給料はいいんでしょうか?
朝倉さん「時給1000円~1200円くらいが相場だと思います。体力は使わないんですが、何人もの人間を相手に嘘をつき続ける精神的なキツさに見合っていない気がします」
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──なるほど。特にキツかったことはなんですか?
朝倉さん「いっぱいあります(笑) 例えば新人研修の時、教える側は当然私が作ったメールを見てチェックするわけです。私の場合、研修についてくれた人は年下の女性で、自分が女になった気持ちで精いっぱい考えた男の気を引くメールを見られるのが嫌でした。また、1時間に最低何通送らないといけないというノルマもキツかったです。

やり取りの中で一番良い形というのが、ジラしてジラして相手のポイントが無くなるタイミングで会う日時を決めて当日にスッポかすパターンなんですが、GoogleMAPなどで地域情報を調べながら嘘のストーリーをでっちあげなくてはいけません。それが同時進行で複数人……嘘をつくことに疲れます。しかも、メールログをチェックされているので」
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──なぜそんなバイトを続けてたんですか?
朝倉さん「私の場合、時間の融通が利くということが一番大きかったです。当時はやりたいことがあったので、その点だけがバイトを選ぶ基準でした。また、キツイ状況下にいると仲間意識が芽生えるというのもありました。私がスッポかした人がまたメールを送ってきた時、仲間や上司に『ナイスプレイ!』と声をかけられた時は嬉しかったです」

──いろんな世界があるんですね。仕事をやっていて面白かったことはありますか?
朝倉さん「メールが止まってる人にこちらからメールを送って、もう一回やり取りを始めることを “掘る” と言うんですが、これは興味を無くした人が相手なんで普通より難しいんです。

どんなメールを送ったら掘れるかを分析するのは面白かったですね。人間の裏を見てるみたいで。あと、掘るテクニックだけで管理者までのし上がった人がいて、その人は “掘りのユッコ” と呼ばれてました」
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──目標もあったと。なぜ、そのバイトを辞めたんですか?
朝倉さん「辞める気はなかったんですが、ある日出社したらフロアがもぬけの殻になっていたんです。一夜にして。夢かと思いました。私に引っ越しを伝え忘れたのか、私がクビになったのか、会社自体がバックれたのか……今でも謎です」

──とのこと。紆余曲折の末、会社自体が消えるとは恐るべし。個人的には、予想よりはるかにキツい仕事内容に、その時に辞められて良かったのでは? と思ってしまった。なお、朝倉さんも「サクラはオススメしない」と言っていたぞ。みんな桜が満開だからってサクラにならないようにな!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼日本気象協会の発表によると、今週3連休に東京でも桜が開花するとのこと。みんな桜が満開だからってサクラにならないようにな!
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