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球春到来目前。いよいよファンが待ちわびたプロ野球開幕戦が迫っている。2016年3月25日から始まるペナントレースで、選手たちはどんな物語を見せてくれるのだろうか? 今回は昨年5位だった「オリックス バファローズ」の展望を予測したい。

・選手層の薄さは否めない

2014年シーズンを2位で終え、中島・小谷野・ブランコ・バリントンなどの大型補強を敢行し、上位進出が期待されていたオリックス。だが先述した通り、2015年は首位と30ゲーム差の5位に終わってしまった。

エース金子の出遅れ、絶不調の中継ぎ陣や打撃陣、さらには故障者の続出も重なれば致し方ない気もするが、ハッキリ言えばチームとしての層が薄いということだろう。ただこれは選手の問題ではなく、球団の長期ビジョンの欠如にあるのであえて追求しない。

・先発は近藤の復活に期待

では2016年シーズンはどうなのか? 先発は、金子・西・ディクソン・東明までが確定しており、残り2枠を松葉・山崎・吉田・近藤・山田らが争う。特に近藤は、かつて鷹キラーとして鳴らしており、優勝候補のソフトバンクを独走させないためにも復活を期待したい。

リリーフ陣はやや不安で、岸田・平野・佐藤は計算できるが、新外国人のコーディエも含め、まずは勝利の方程式の確立をしたいところ。2014年の躍進はリリーフ陣が支えていただけに、立て直しが急務だ。

・痛い安達の離脱

野手は不動のショート、安達の出遅れが気になる。中島・糸井と並びレギュラーが確定している数少ない選手なので、早期復帰が望まれるところだ。得点力不足の解消に、新外国人モレルとボグセビックを獲得したが、現段階で計算するのは時期尚早。やはり現有戦力の活躍が不可欠だろう。

そういう意味で、昨年期待通りの活躍ができなかった、中島・ブランコ・小谷野が活躍すれば、それだけで得点力は上がる。西野・縞田・原・岩崎などいい選手も多いから、大ブレイクに期待したい。

・チームリーダー不在

そして何といっても、オリックスの弱点はチームリーダーが見当たらないこと。伊藤がキャプテンを務めているものの、グイグイ引っ張るタイプではないのかもしれない。実績で見れば中島や糸井が適任だが、生え抜きではない遠慮もあるのだろう。そこで期待されるのがT-岡田だ。

2010年にはホームラン王を獲得しているT-岡田だが、近年はタイトルに絡むこともなく本塁打数も伸び悩んでいる。侍ジャパンの4番を横浜の筒香から奪い取るくらいの活躍をし、リーダーとしてチームを牽引する存在となれば、自然とチームの順位も上昇するハズだ。

リリーフ陣の立て直しと、チームリーダーの出現。この2つがオリックスの上位進出の鍵を握るだろう。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼こちらは昨年の好珍プレー。