フランスと言えば、言わずと知れた美食の国だ。うまいものがそこら中にあって、それを食べるフランス人の舌も肥えていて──きっと多くの人が、そんなイメージを抱いていることだろう。とにかく、食い物にはうるさい国だと。

今回取り上げるのは、そんなフランスはパリで行列の出来るラーメン店。パリ在住のフランス人によれば、「長時間並びたくなければ開店前に行っとけ。味はめっちゃトレビアンやぞ(意訳)」とのこと。行列が嫌いな私(筆者)は、開店20分前にお店に向かった。……が、ナメていた! 店の人気っぷりを完全にナメていた! すでに店の前には人が!!

・正真正銘の日本のラーメン

そのお店「KOTTERI RAMEN NARITKE(なりたけ)」は、バリバリ日本のラーメンチェーンである。千葉や東京にも店舗があるから、「日本の店には行ったことがある」という人だって多いだろう。

そしてさすがに日本発のラーメン店というだけあって、店の味は正真正銘 日本のアレ。海外でラーメンを食べると、「どうしてこうなった!? スープは醤油をお湯で薄めただけだろ! 彦龍スタイルかよ!!」となることも少ないなか、パリの NARITKE は間違いなく本物だ。

・背脂のこってり系

スープは豚の背脂を使った “こってり系” で、横浜家系に近い味。脂やスープの濃さを調整できる点も、どことなく家系っぽい。ただ、脂でドーンと押す腕力系ではなく、スープの味自体がしっかりとしている。“こってり系” を謳(うた)うラーメン店の中では、優しくて繊細。文句なしにセボーーーンだ!

なお、ラーメンはしょうゆと味噌の2種類から味を選ぶことができる。通常のしょうゆラーメン・味噌ラーメンが10ユーロ(1260円)、味玉がのって11ユーロ(1390円)、チャーシューラーメンで13ユーロ(1640円)と日本に比べると価格はやや高め。

またラーメン以外では、餃子(6ユーロ・760円)やライス(3ユーロ・380円)などと、サイドメニューのラインナップも日本とほぼ同じ。店内にフランス人がいっぱいいて、フランス語が飛び交っていること以外、日本のラーメン屋さんとなんら変わらない。

・日本のラーメン自体が人気

ちなみに、NARITKE は、パリの日本人街と呼ばれるオペラ地区にある。周囲には日本食レストランが軒を連ね、ラーメン店もいっぱい。「こんなにラーメン店が密集していて大丈夫か? 他の店はやっていけるのか?」と思ったが、私が食事を終えて周囲を歩くと、ガラガラのお店なんて1つもなし! どうやら、NARITKE だけが人気というわけではなく、日本のラーメン自体がパリっ子の心を掴んでいるらしい。

つい最近、あの「一風堂」もパリ店をオープンさせたというから、今後パリでのラーメン人気はさらに加速しそうな予感。もしかしたら近い将来、フランス発のラーメン店が日本で人気を博す日がやって来るかもしれないぞ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名  Kotteri Ramen Naritake
住所  31, Rue des Petits-Champs, Paris, France
時間 11:30~15:00 / 18:30〜22:00

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼開店前から待つ人たち

▼細かい注文にも応えてくれる

▼こちらが醤油のチャーシューラーメン

▼麺は平打ちの中太

▼背脂の量も調整できるがこちらは “普通” 。

▼正真正銘の日本のラーメンが味わえる NARITKE 。なお店内では日本語が通じるから安心してくれ!