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一般的に不動産業界では、1月~3月が「よく物件が動く時期」といわれている。節目である4月からの新学期や新生活を控え、特に賃貸物件はこの時期がまさに繁忙期だ。賃貸物件を探したことがある人ならばご存知かもしれないが、ネットや雑誌には「釣り物件」が紛れ込んでいる。

釣り物件とは「相場と比較すると破格で募集されている架空物件」、もしくは「既に埋まっているのにあえて掲出されている人気物件」で、その煩わしさはプライスレス。そんな「釣り物件」を見極めてくれるのが今回ご紹介する『おとり物件チェッカー』だ。

・なぜ「釣り物件」があるのか?

そもそも、なぜ「釣り物件」は存在するのだろうか? 不動産業界で7年ほど勤務し、宅建の資格も有する筆者がお答えしよう。「釣り物件」とは以下のように活用されることが多い。

その1:破格の「釣り物件」を見て、ユーザーから仲介業者に連絡がいく。
その2:「すみません、それつい最近終わっちゃったんですよ。……で、お近くならこの物件いかがですか?」と他の物件を紹介してくる。

要するに、問い合わせ増加を目的とした詐欺まがいの行為であり、一般の方ではその物件が「釣り物件」なのか「募集物件」なのか見極めることは難しい。そこで登場するのが『おとり物件チェッカー』だ。

・メチャメチャ便利なサービス

操作は簡単で、『おとり物件チェッカー』に物件ページのURLとメールアドレス、そしてパスワードを打ち込むと、メールで返信がくるというもの。おそらく人力で作業をしているため、深夜などは即レスというわけにはいかない。……がメチャメチャ便利である。

この『おとり物件チェッカー』を公開しているのは、ノマドという不動産賃貸業者で、他業者との差別化のために、このサービスを導入しているようだ。先述したように、おそらくマンパワーで釣り物件を確認していると思われるが、ぜひ末永くこのサービスは続けてほしい。

引越しの機会などそうそうあるものではないが、もしその時が来たら『おとり物件チェッカー』を使ってみよう。少なくとも釣り物件の面倒くささからは解放されるぞ!

参照元:ノマド「おとり物件チェッカー」
執筆:P.K.サンジュン