先日発表された第88回アカデミー賞授賞式は、ついに、レオナルド・ディカプリオが悲願のアカデミー賞主演男優賞に輝き、世界中が大いに沸いた。

そんななか同賞の前日に、ひっそりと「最低の映画と俳優を選出する」ラジー賞ことゴールデンラズベリー賞が発表された。‟サイテー” の栄誉は、一体どの作品と俳優に渡ってしまったのだろうか!?

‟「最低の映画と俳優” を選出するラジー賞が発表!

映画製作者や俳優として、「今年サイテーだった作品賞や演技賞」に輝いて、嬉しい人となどいないだろう。よって、ノミネートされてもラジー賞に出席する人はほとんどいないため、式典は地味な様相を呈してしまうことがほとんどだそうだ。

では、2016年の栄誉ある(!?)ラジー賞の受賞作品と俳優を以下に紹介していきたい。

最低映画賞:『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と『ファンタスティック・フォー』
最低監督賞:ジョシュ・トランク(『ファンタスティック・フォー』)
最低男優賞:ジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)
最低女優賞:ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)
最低助演男優賞:エディ・レッドメイン(『ジュピター』)
最低助演女優賞:ケイリー・クオコ(『ベストマン-シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』と『 Alvin & The Chipmunks: Road Chip』)

という結果に! しかし、最低助演男優賞を受賞したエディ・レッドメインは、昨年のアカデミー賞で主演男優賞に輝き、今年も同賞でノミネートされていた演技派だけに、やはり作品選びがポイントになるのかもしれない。

・主要部門を制覇した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

主要部門のほとんどを制覇してしまった『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は、官能映画小説を映画化した作品。シャイな女子大生と億万長者のイケメン実業家が、SMの主従関係を結ぶことで起こる恋愛スパイラルが描かれる。

悪批評に反し世界中で大ヒットを記録し、三部作として続編が2本待機中というだけに、次作で汚名返上できるか期待したいところだ。

・リディーマー賞はシルベスター・スタローンに!

そして、ラジー賞のなかで ‟名誉挽回賞” に当たるリディ―マー賞を受賞したのは、シルベスター・スタローンだ。

今までに彼は、ラジー賞主演男優賞に9度も輝く不名誉な経歴を持つのだが、今年度は『クリード チャンプを継ぐ男』の熱演で、見事アカデミー賞助演男優賞にノミネート! 惜しくも受賞は逃したが、その功績が認められてリディーマー賞受賞と相成った。

過去には、サンドラ・ブロックが『しあわせの隠れ場所』でアカデミー賞主演女優を受賞した年に、『ウルトラ I LOVE YOU!』でラジー賞主演女優賞も受賞するという、まさかの2冠を果たしたことがある。しかも、彼女はしっかりラジー賞授賞式に出席し、かなり女優として肝が据わったところを見せて好感を誘っていた。

参照元:TwitterE!OnlineCBS News(英語)
執筆:Nekolas

▼ラジー賞の主要部門をほぼ制覇した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

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