世界中に張り巡らされたインターネット、宇宙に次々と打ち上げられる衛星……科学の発展はどんどん世の中を便利にしていく。しかし、科学が発展することによって、これまでぶつからなかった壁にぶつかることがある。その一つがエネルギー問題。何からエネルギーを作るか? それはこれからの課題である。
そんな問題を意識したのか、ギターエフェクターのメーカーである Z.Vex が、ロウソクを動力源にして作動するエフェクター「キャンドル・ビブラフェイズ」を発表した。映写機のような見た目は、ライブハウスで注目を集めること間違いなしの逸品だ。
・ギターエフェクターに見えない
このエフェクターが作動している様子は、動画「ZVEX Effects Candela Vibrophase」で確認することができる。動画を再生すると、学生時代に科学室で使った顕微鏡のようなものが映し出される。え? これがエフェクターっすか!?
エフェクターの中心にはロウソクが燃えている。ロウソクの右側では遮光パネルがカタカタ回っており、その奥には2本のレバー。エジソン時代にタイムスリップしたようだ。
・海外の声
肝心の音はどうなのかと言うと、ゆるく揺れる音がロウソクの炎のように温かい。なお、商品ページを見ると、電源となるロウソクは8.3セント(現在約9円)で4~5時間ほど持つとのこと。この映像を見た海外ネットユーザーの反応は、以下の通りである。
「最も美しい役立たず」
「これ最高!」
「使い道のないロウソクを上げるのが最も偉大な使い道」
「部品がマジ美しい。グッジョブ」
「想像してみよう。こんなエフェクターで一杯のペダルボードでライブする様を」
「エネルギーが無くなったら、このエフェクターとエレキギターでライブできる」
「ちくしょう! 素晴らしすぎる!!」
「めっちゃクールなデザインやん」
「その使い道をはるかに超えて美しい」
「おいくら万円?」
値段は直接 Z.Vex に問い合わせる必要があり、目安は6000ドル(約67万円)とのこと。このエフェクター自体は使い勝手が悪いのは確かだが、時代を切り開くかもしれない素晴らしい試みである。これからも Z.Vex には、革新的なエフェクターの開発を期待したい。
▼使い道はないが、革新的な試みに拍手を送りたい。ホント使い道はないけど……