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二次元でも、三次元でも、これまで多くの “シャーロック・ホームズ&ジョン・ワトソン” の姿が描かれてきた。しかし BBC 製作ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』にて、俳優ベネディクト・カンバーバッチさんとマーティン・フリーマンさんが演じたコンビほど、世界を熱狂させた組み合わせはなかっただろう。

2016年2月19日には、ついに特別編の『SHERLOCK / シャーロック 忌まわしき花嫁』が日本のスクリーンに登場! きっと、この瞬間を待ち望んできたファンも多いはずだ。ということで今回は、『SHERLOCK(シャーロック)』にまつわるトリビア21選をご紹介しよう!!

その1:シャーロック・ホームズ役に決まってから、カンバーバッチさんは、役作りのために全てのアーサー・コナン・ドイル作品を読破したと言われている。

その2:逆にジム・モリアーティ役のアンドリュー・スコットさんは、新たなモリアーティ像に挑戦するために、過去のシャーロック・ホームズ作品は一切無視したとのこと。

その3:ジョン・ワトソン役と妻メアリー・モースタン役を演じた、マーティン・フリーマンさんとアマンダ・アビントンさんは、現実の世界でもパートナー同士。

その4:『SHERLOCK(シャーロック)』の新しいエピソードが放送される度に、キャスト全員がフリーマンさん&アビントンさんの家に集まって、みんなで一緒に観賞するのだとか。

その5:俳優のマット・スミスさんは、ドクター・フーに選ばれる前に、『SHERLOCK(シャーロック)』のワトソン役のオーディションを受けたそう。シャーロック役にも挑戦したかったが、すでにカンバーバッチさんが決まっていた。

その6:原作の小説でもワトソンは、アフガニスタンで軍医を務めていた。

その7:ドラマでは、ワトソンは左肩に銃創を負いつつ、ストレス障害によって右足に問題を抱えていた。これは原作で、ワトソンの傷の位置が肩だったり、足だったりと、一貫して描かれていないことへの “オマージュ” だと見られている。

その8:シーズン1の第2話『死を呼ぶ暗号』で、ワトソンがペンを投げ、シャーロックが華麗にキャッチするシーン。撮影現場では、カンバーバッチさんが鏡を使って、1回で成功させたという。しかし速すぎて、カメラマンが撮影に失敗し、3テーク目で OK が出たそうだ。

その9:イギリスにて最も視聴率が高かったのが、シーズン3の第1話『空(から)の霊柩(きゅう)車』。衝撃的な幕切れを迎えたシーズン2の続きを、多くの人が気になっていたようだ。

逆に最も視聴率が低かったのが、シーズン1の第2話『死を呼ぶ暗号』だと言われているが、それでも他のイギリス番組に比べると、高い視聴率を誇っている。

その10:作品に登場するシャーロックの両親は、カンバーバッチさんの本当の両親が演じている。

その11:いつもシャーロックに捜査を依頼するグレッグ・レストレード警部は、原作に登場するレストレイド警部とグレグスン警部が一緒になった役だとされている。原作の中でレストレイド警部のファーストネームは登場せず、ただ “G から始まるスペル” ということだけ分かっているそう。

そこでドラマ版では、“シャーロックは、グレッグ・レストレード警部のファーストネームを忘れやすい” という設定になっているとの話だ。

その12:画面上に登場する文字は、様々なフォントが使い分けられているという。テキストのメッセージは 「AF Generation Z」 。シャーロックが推理を展開するときは「P22 Johnston Underground」。アイリーン・アドラーの使っていた高級携帯電話 Vertu は「ビジネス調の Verdana 」。またタイトルには「Johnston Underground」を基調とした番組オリジナルのフォントが使われているようだ。

その13:今では有名なカンバーバッチさんだが、『SHERLOCK(シャーロック)』に起用される前には特別有名ではなかった模様。けれども、プロデューサーのスティーヴン・モファットさんが映画『つぐない』に脇役で登場したカンバーバッチさんに目を止め、「彼こそがシャーロック役にふさわしい」とピンときたそうだ。

その14:『SHERLOCK(シャーロック)』を新鮮で、ちょっとリアルな番組にしたかった製作グループは、誰でも知っているような有名な俳優をあえて起用しなかったとの話だ。

その15:シャーロックに片思いをしている法医学者のモリー・フーパーは、小説には登場しないドラマオリジナルの人物。元々は1回限りのちょい役だったはずだが、多くのプロデューサーがルイーズ・ブリーリーさんの演技を気に入ったため、レギュラー役に昇格したとのこと。

その16:シャーロックが使う記憶術「マインド・パレス(精神の宮殿)」は、古代ローマ時代から存在している方法。16世紀のイタリアのイエズス会の宣教師マッテオ・リッチもこの方法を使っており、中国に伝えたとの記録も残されている。

その17:2014年12月にキャメロン英首相が、中国を訪れたとき、中国版ツイッター「新浪微博(シナ・ウェイボー)」を通じて人々から質問が寄せられた。すると「シャーロックのエピソードのリリースをもっと早めてほしい」などのメッセージが多数送られてきたのだとか。

キャメロン首相は「自分から働きかけることは出来ない」と答えつつも、原作を読みながら待ってみてはとファンに提案したと報じられている。

その18:シーズン1の第1話『ピンク色の研究』にて、シャーロックは自分のことを「高機能なサイコパス(日本語字幕では、社会的病質者)」だと告げるシーンがある。しかし心理学者のマリア・コニコバさんによると、彼は愛情にあふれ、他者の気持ちを理解し、自分の失敗も認めるため、サイコパスではないとのこと。

一方の「国立自閉症協会」は、シャーロックの1つのことを突き詰める性格や、社会通念を理解しない態度などから、自閉症の可能性があると考えているようだ。

その19:シャーロックが住んでいるとされる「ベーカー街221B」の実際の撮影場所は、ロンドンのノース・ガワー・ストリート 。ドラマにも登場するカフェ「Speedy’s Cafe」は実際に存在しており、観光客で大にぎわいだと言われている。

その20:役作りのために、ビクラムヨガや水泳、禁煙、禁酒など、色々なことをしているカンバーバッチさん。しかし、髪の毛を伸ばすことだけは、“女性みたいな見た目になっていそうで嫌だ” と思っているそうな。

その21:ロシアでは『SHERLOCK(シャーロック)』に、よく似たテレビ番組がある。心理学者でプロのポーカープレイヤーの主人公が、素晴らしい知性で警察を助け、様々な犯罪を解決していく内容。オープニング映像もソックリだと話題となった。脚本を務めたマーク・ゲイティスさんも、本番組について「人にマネされたら、認められてるってことだよね!」とツイートしているのだった。

──以上である!!

色々なこだわりが散りばめられている『SHERLOCK(シャーロック)』。『忌まわしき花嫁』も、2017年公開予定のシーズン4も、きっと私たちの期待を裏切らないはず! ああ……本当に待ちきれないなあ!!

参照元:What CultureIMDbThe Telegraph(英語)
執筆:小千谷サチ
イラスト:稲葉翔子

▼ロシアの番組。オープニングを見ると、『SHERLOCK(シャーロック)』にどれだけ似ているか分かるよ!

▼上記の番組を見たときの、マーク・ゲイティスさんの反応

▼『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』の予告編