イタリアにはカトリックの総本山バチカンがあり、熱心なカトリック教徒が多いことでも知られる国だ。かつては、「結婚するまで貞潔を守るべき」との教えを守っていた人々が多かったようだが、現代では事情が違うようである。

ところが、純潔を守る貞操帯を着けていたイタリア人女性が、鍵を亡くして帯を取れなくなってしまったため、消防士に助けを求める騒動に発生! さすがのイタリアでも、「今どき貞操帯なんて珍しい!」と話題になっているというのだ。

・貞操帯の鍵を失くして消防署に助けを求めた女性

イタリア北部に位置する街パドヴァで、60歳の匿名女性が、助けを求めるために地元の消防署に現れた。その女性は、最近になって貞操帯の鍵を失くしてしまい、自分で帯を取り外すことができなくなってしまったと冷静に語りだしたのである。

ちなみに貞操帯とは、19世紀頃に、パートナーの純潔を求める男性が、女性に身に着けさせていた下半身用の装具だ。しかし現代では、大人が過激なプレイをする時に、コスチュームとして使われることの方が多くなってしまった。

・消防士も貞操帯にビックリ!!

最初、女性の説明を聞いた消防士は、「誰かに性的暴行を加えられていたのでは!?」と疑ったそうだが、彼女は、単に純潔を守るために貞操帯を着けていたと説明。

しかし、鍵を失くしてしまったため、どうにも自分では脱ぐことができずに、仕方なく消防署に駆け込んだという訳である。女性の説明を聞いた消防士はかなり驚いたというが、すぐに鍵を壊し、女性は無事に貞操帯から解放されたそうだ。

・ネットユーザーの反応は!?

宗教やヨーロッパの歴史に興味でもなければ、貞操帯なんていう言葉に出くわすことは滅多にないと思うが、ネットユーザーはどんな反応を示しているのだろうか!?

「消防士ってなんでもしてくれるのね……」
「今どき、そんな目的で貞操帯を使う人がいるんだな」
「なんで鍵屋じゃなくて消防署に行ったんだ!?」
「今の時代に貞操帯なんて不自然すぎる。本当に家庭内暴力などがなかったかどうか、きちんと調査するべきじゃない?」
「相当に敬虔な信者なんだろうね」
「キュートな消防士と知り合うきっかけにはなるかも」

と、やはり驚きの声が数多く挙がっていた。

2014年4月、筆者がバチカンに滞在していた時、たまたまヨハネ・パウロ2世の列聖式に参列することができた。この日を祝うために、世界各地からローマ入りした人々は100万人に上ると言われていたのだが、とにかく、カトリック教徒たちの熱狂ぶりには圧倒されてしまった。

そんな光景を目にしていただけに、「イタリアのどこかに、貞操帯を着けている人がいてもおかしくないかも……」と思ってしまった次第だ。

参照元:TwitterMashableTIME(英語)
執筆:Nekolas

▼貞操帯の鍵を失くして女性が消防士に助ける求める騒動に発展!