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さて、みなさん。2016年2月14日の予定はもうお決まりだろうか? 今年のバレンタインデーは日曜日にあたるので、“女性が男性にチョコを渡す日” なんて設定をガン無視して、『サザエさん』を見ながらのんびりするって人も多いだろう。

そう言えば他の国々にも、バレンタインの日に行う “特別なこと” って存在しているのかしらん? そこで今回は、「世界各国のバレンタインの習慣 8選」をお届けしちゃうぞ!

その1:男性から女性へ「ダマし手紙」が送られる(デンマーク)

バレンタインがお祝いされるようになったのは、1990年代に入ってからだと言われているデンマーク。スノードロップの花を友人や恋人同士で交換しあうのだとか。

また男性が「gakkebrev(意味:ダマし手紙)」というカードを書いて、女性に渡す習慣も有名なようだ。しかし名前は全て「・(ドット)」で伏せられるので、簡単には差出人が分からない。正しい差出人を突き止めた女性は、男性からイースターにプレゼントが贈られるそうだ。

その2:“キスチョコ” の交換が人気(イタリア)

かつて、結婚前の娘はバレンタインデーで1番初めに見た男性と結ばれるとの言い伝えがあったというイタリア。現代では、恋人同士でのプレゼント交換などが主流で、人気のプレゼントは、 “キス” という意味を持つチョコレート菓子『バッチ』だとされている。

その3:好きな人の名前を袖に(南アフリカ)

バレンタインのお祭りが開かれる南アフリカ。女性たちは袖に、自分の想い人の名前をピンで留めるのだそう。これも古いバレンタインの習慣だ。

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その4:友達の日(エストニア)

エストニアのバレンタインデーは、恋人がいなくても大丈夫! なぜなら恋人がいなければ、友人や家族と一緒に騒ぐ日でもあるというからだ!! まあ、ひっそり過ごしたい人にとっては、“うっとうしい日” に変わりないかもしれないが……。

その5:「ブラックデー」(韓国)

韓国では、2月14日をもとに、毎月14日をお祝いする若者も多いのだとか。「ホワイトデー」や「キスデー」「ハグデー」など、1年を通じて色々なイベントが用意されているという。

ちなみにバレンタインデーやホワイトデーに孤独だった人は、4月14日を「ブラックデー」として、黒い服を着て、黒いものを食べたり飲んだりするそうだ。

その6:合同結婚式(フィリピン)

バレンタインデーにちなんで、フィリピン政府は「合同結婚式」を主催する。年々人気が高まっており、何百・何千組ものカップルが参加すると報じられている。

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その7:特にお祝いしない(ウェールズ・ブラジル)

英ウェールズ地方で、恋人たちがラブラブになるのが……愛の守護聖人をお祝いする1月25日の「セント・ドゥインウェンズデー」。なのでバレンタインデーは、ちょっと影が薄いんだとか?

またブラジルでも、6月12日の「恋人の日(サント・アントニオデー)」の方が主流だからか、バレンタインデーは何もしない人が多いそう。「恋人の日」には、チョコや花、カードなどを交換し合い、音楽やパフォーマンスで大盛り上がり。恋人同士と限定するのではなく、家族や友人一緒になってお祝いするみたいだ。

その8:隠れてお祝い(サウジアラビア)
異教徒の祝祭であるバレンタインが、禁止されているサウジアラビア。 バレンタインが近づくと、花屋などの店頭からは赤い物が全て撤去されたり、レストランで男女が別々に座ったりするという。けれども摘発の目を逃れながら、こっそりバレンタインのお祝いを行っている人も多いようだ。

また、インドネシアやパキスタンなど他のイスラム教国でも、バレンタインを祝福することに反対する動きがあるという。

──以上である! 色々な国のバレンタイン事情を垣間見たが、いかがだろうか? 「友達の日」や「ブラックデー」など、日本で取り入れても面白いかもしれないぞ?

参照元:euronewsGoogle BooksViator TravelBBC(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.