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「シルク・ドゥ・ソレイユ」をご存じだろうか? おそらく、「名前は知ってるけど、見たことない」という人が多いと思う。ハッキリ言おう、人生を損している。素晴らしいエンターテインメントであると、メディアで報じられて知りながら、それに触れる機会を持たないとは……。ウマそうな料理があると知っているのに、食べないのと同じ。

観るなら今しかない、そう言っておこう。なぜなら、現在東京・お台場ビッグトップで始まった「ダイハツ トーテム」は、シルク・ドゥ・ソレイユの醍醐味を味わうのにふさわしい公演だからだ。初心者なら絶対にこの公演を観ておいた方が良いだろう。その理由をお伝えしたいと思う。

・「ZED」を観劇

私(佐藤)は2011年に「ZED」を観劇した。これは、千葉・舞浜のシルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京で2008~11年まで上演されていた。常設公演劇場であったため、ステージの演出や設備に数々の趣向が凝らされていたのである。その会場の雰囲気だけで、感動してしまうほどだった。

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・テントであることを忘れる

今作はお台場に建設された特設テント(ビッグトップ)での公演となっている。ただテントと侮るなかれ、4.5トンの可動式ステージとプロジェクションマッピング技術を採用して、そこがテントであることを忘れさせるほどの演出が用意されている。また演者との距離が大変近く、迫力のパフォーマンスをつぶさに見ることができる。

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・映像とパフォーマンスの一体感

そもそもシルク・ドゥ・ソレイユは小さなサーカス集団から始まっている。サーカスといえばテントだ。サーカスの魅力を存分に味わうのに、適した会場であるといえるだろう。音と光の演出も見逃すことができない。今作はプロジェクションマッピングを用いているのだが、それがただ技術を頼りにしたものではない。あくまでもパフォーマンスを盛り上げており、映像とパフォーマンスが一体になる瞬間は息を飲むほどだ。

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・生演奏とシンクロ

音の演出にも注目したい。全方位型の音場を作り上げており、どこからともなく聞こえてくる動物の声や風の音に、一瞬そこが東京・お台場のテントのなかであることを忘れる。大自然、荒野のど真ん中にポツンといるような錯覚に陥る。そして、生演奏とシンクロするパフォーマンスはまさしく生命の躍動する世界観をあらわしているのだ。

・壮大な生命のドラマ

これはただのサーカスではなく、生命を称える賛歌であり、壮大なドラマである。ちなみに私がもっとも度肝を抜かれたのは、4.5トンの可動式ステージだ。そんなことになっちゃうの!? と思うような、ステージの変化に驚嘆して欲しい。一番最初の演出にも注目、とにかくビビるぞ! あえて、いおう。日本よ、これがエンターテイメントだ!!

参考リンク:ダイハツ トーテム
Report:佐藤英典

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