2016-01-25 18.15.08
卓球」と聞いて何を連想するだろうか。もしかしたら、電気グルーヴの “石野卓球” を思い浮かべた方はいるかもしれないが、“オーケストラ” を連想したという方はきっとほとんどいないだろう。

今回は卓球とオーケストラを融合させた、世にも不思議な音楽をご紹介したい。その名は「ピンポン協奏曲(Ping-pong concerto)」。伝統ある交響楽団とプロの卓球選手の演奏が大迫力だと話題なのだ。

・卓球のリズミカルな音に着想を得て書いた楽曲

その音楽を製作したのは、日本人の血を引く作曲家でありながら、自らがスティールパンという楽器の奏者でもあるアメリカの音楽家「アンディ・アキホ(Andy Akiho)」である。

そのアンディ・アキホが卓球のリズミカルな音に着想を得て書いた楽曲が、今回ご紹介する「ピンポン協奏曲」らしい。タイトルだけ聞くとコミカルな音楽を想像してしまいそうだが、これが全く違う。ただならぬ緊張感漂う、かなり本気(マジ)な音楽なのである。

・超ハイスペックな音楽ホール

演奏の舞台は中国にある「上海シンフォニーホール」だ。2014年に上海交響楽団の為に新たに作られたというこの建物、総工費は約100億円(6億3000万元)とも言われ、コンピューター上で音響効果を調べて究極の音色の再現を目指したという、超ハイスペックな音楽ホールなのである。

・アジアで最も歴史のあるオーケストラ

そして、演奏しているオーケストラは上海初のプロ楽団と言われている「上海交響楽団」。なんと、創設から約130年の歴史を誇る、アジアで最も歴史のあるオーケストラの一つだという。

・オリンピック出場経験のあるプロの卓球選手

さらにそのオーケストラをバックに演奏している2人の卓球選手がこれまた凄い。冒頭でお伝えした通り、2人ともオリンピック出場経験のあるプロ選手であり、特にスマッシュを打つ時の体のキレがハンパ無いのだ。

・とにかくすごい迫力

動画を再生すると、いきなり演奏者が大量のピンポン玉をぶちまけ、ひとりの男性が真剣な顔で卓球台を叩き始める。その後、オーケストラが奏でるリズムに合わせて卓球のラリーがしばらく続いたかと思いきや……40秒あたりのところで、今度は女性選手が大きな太鼓に向かってスマッシュを連発だ!

「もう何が何だかよくわからない」というのが筆者の正直な感想だが、全体に漂う独特の緊張感に圧倒されたことは確かである。卓球とオーケストラが音楽とここまで真剣に向き合っている姿はなかなか見られないだろう。ぜひ動画でその本気(マジ)な演奏を確認してみてほしい。

参照元:YouTube
執筆:K.ナガハシ

▼こちらが「ピンポン協奏曲(Ping Pong Concerto)」の動画だ。