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宇宙には知られざるナゾが数多く秘められている。人類はその一部でさえも、いまだ知ることが出来ていないかもしれない。そのことを裏付ける驚くべき発表がなされた。

米カリフォルニア工科大学は、2016年1月20日、海王星よりも遠く太陽系最外縁部に、未知の巨大惑星が存在しているかもしれないと発表したのだ。質量は地球の約10倍で、太陽の周りを1~2万年かけて公転しているとみられている。

実はこの惑星の存在について、1950年代の人類にその情報がもたらされていたかもしれない。それも金星人からだ。作家・翻訳家・UFOコンタクティの益子祐司氏によると、1953年にひとりのアメリカ人に金星人の手紙が託され、そのなかに巨大惑星をうかがわせる内容が記されていたという。以下は益子氏による寄稿である。

・益子氏が想起した手紙

新惑星発見のニュースを目にした私は、即座にあるものを思い出しました。「太陽系の最も外側の位置に、巨大な惑星がある」ことを1950年代に異星人が象形文字のような手紙の中で伝えていたことを知っていたからです。その絵文字には12個の惑星が描かれていました。

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象形文字のようなこの手紙は、自称UFOコンタクティのポーランド系米国人ジョージ・アダムスキーが1950年代に金星人から受け取ったとされるもので、その手紙の右上に太陽系の惑星が描いてあり、1番左の太陽から数えて2番目の惑星の下に矢印があることから、金星を示していることが分かります。そして全部で12個の惑星が描かれていて、地球ではまだ確認されていない3個の惑星も含まれています。

・アダムスキーについて

アダムスキーといえば、1952年にカリフォルニア州の砂漠に円盤で降り立った金星人オーソンとコンタクトをしたという体験記を発表して、世界的なUFOブームを起こした人物です。アダムスキー型円盤としてもその名前は知られていますが、彼が撮影したというUFO写真や8ミリフィルムは偽造であることが明らかとなっていますので、彼の主張も作り話であったのだろうと現在ではみなされています。

筆者(益子)も、彼の写真とフィルムも綿密に検証した結果、偽造であることは間違いないという結論に達し、また彼の「金星旅行」や「土星旅行」の体験記も、当時に彼と行動を共にしていた人物への取材等によって、作り話であろうとの結論にいたりました。

・すべてがウソではない?

しかし、それをもって、アダムスキーのコンタクト体験は全てウソであると決め付けるのは早計であるとも考えています。なぜなら、アダムスキーや、同時代に彼と同じ型のUFO映像を多数撮影したニュージャージー州のハワード・メンジャーは、コンタクトの直後に、政府機関の接触を受け、UFOと異星人に関しては、政府の了承と提携のもとに、情報の公開をするように協力要請されていたことが判明したからです。

つまり、UFOに関する鮮明な映像や、月面で撮影された基地の写真等については、公開を禁じられていており、本物の映像に代わるもの(偽造写真)を政府によって提供されていた可能性も高いのです。

・金星人女性と手紙

先に紹介した象形文字の文書の内容は解読されたことがありませんでしたが、その後、ある自称金星人女性が、これは彼女の伯父のオディンによって書かれたものであると告白したのです。彼女の名前は「オムネク・オネク」といい、1950年代の始めに、金星から宇宙船に乗って地球(チベット)にやってきたといいます。

彼女によれば、その手紙はアダムスキーがコンタクトした金星人オーソンを通じて1953年にアダムスキーに渡されたということです。そして驚くことに彼女はオーソンも伯父のひとりであると語っています。では、以下がオムネクによる金星文字の解読内容(日本語訳は筆者)です。

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・オディンからアダムスキーに宛てられた手紙

<手紙の左上>
送り主:オディンより ― 長い歴史を持つ金星人を代表して
あて先:パロマー山の私たちの友人へ(訳注:アダムスキーのことを指す)

<手紙の右上>
私、オディンは、あなたがまだそのごく一部しか知り得ていないこの広大な太陽系の一二の惑星を代表しています。

<本文>
私たちの兄弟姉妹である地球の人々、そして同胞惑星と地球を結ぶコンタクティを代表する親愛なるあなたへ

私たちの広大な宇宙の全ての存在を代表してあなたにお話します。私たちは地球からのレーダービームの実験信号を受け、地球が危険な状態になっていることを確信して、この手紙を書きました(訳注 :SOSと誤解して調査したという意味)。本当に地球は危険な状態にあるのです。

そしてあまりにも多くの人々が自分自身についての理解を欠いており、さらに他の惑星世界のことについては本当にほとんど知らないために、状況をますます複雑なものにしています。このような誤解を克服するのは実に大変なことで、多くの時間と大いなる愛が必要とされます。私たちは自分たちが知っていることの全てを喜んであなた方と分かち合いたいと思っています。

しかしながら、私たちがもたらす知識を多くの人々に理解してもらい、その利用を任せられるようになるには、まず人々が自分自身や地球に対する見方を変えるように働きかけることしか私たちにはできないのです。知識はまさにあなた方が受け継いでいるものの中にあるのです。それは私たちのものでもあり、生きとし生けるもの全てが有するものなのです。

私たちがこのメッセージをあなたに託すのは、あなたのスピリチュアルな理解によるものであり、あなたはいまだ地球人に発見されていない全ての太陽系の惑星世界と住民たちへの敬意を持っているからです。あなた方にとっては太古の昔、そして私たちにとっては少し前の出来事ですが、地球に最初に植民したのは私たちでした。

その責任意識から私たちはあなた方に愛しみを感じて導きを与えずにはいられない気持ちでいるのです。もうじきある者があなた方の世界に入り込み、このメッセージを理解する手助けをするでしょう。それは私たちの中のひとりです。その時までこのメッセージが理解されることはありません。

なぜなら私たちの言語は思念のシンボルに過ぎず、あなた方が見て分かるようには書かれていないからです。このメッセージを大切に保存しておいてください。あなた方にバランスと新しい生き方をもたらす鍵となるでしょう。これは私たちにとっては古くからのものですが……。

(※ オムネクによる注:この部分は私には翻訳できません。なぜならエネルギーの発生源について書かれているからです。たとえこのようなシンプルなかたちであっても、今はまだ公開するのに適した時期ではありません。悪用される恐れがあるからです。したがって、メッセージの最後の部分から翻訳を再開します)

私たちは全てスピリットとしてつながっていて、至高なる存在が創造した世界を共有する聖なる権利を持っています。自ら所有するものは何も無く、全ての魂があらゆるものを分かち合っています。私たちは皆これらの惑星世界や銀河にいる訪問者であり、終わり無き創造を学び、その手助けをしながら、至高なる一者の定めに従って永遠に存在し続けるのです。

私たち全てはこの計画の一部であり、これから先もずっとこれらの真理をもたらし続ける偉大な役割を担っているのです。愛は、私たちが癒しを与えることができる唯一の力であり、与えた全てのものは十倍になって戻ってきます。

つねに光の中を歩み、世界に光明を与え、闇の支配を無きものとしなさい。始まりは一人からです。それがあなたであるようにしなさい。母なる地球を救いなさい。

Abactu Baraka Bashad(アバクトゥ バラカ バシャド: 宇宙にあまねく恵みがありますように)
金星そして同胞惑星を代表して ― オディン

・手紙の背景

この手紙にある「もうじき私たちの中のひとりがあなた方の世界に入り込む」という内容が真実だとすればオムネクを指しているのは明らかです。さらに「パロマー山の友人へ」と宛てていることも、アダムスキーがそこにいたのは1954年までですので、手紙が書かれたのはオムネクがチベットから米国に移る1955年以前となり、話のつじつまは合います。

またチベットで3年ほど過ごしたと言う彼女が地球に来たと思われる1952年は、アダムスキーがカリフォルニアの砂漠でオーソンと会見した年でもあります。


以上が益子氏による記述である。

提供のあった手紙の右上には、たしかに12個の惑星が並んでいるように見えなくもないのだが、描かれた丸の羅列が何を意味しているのかは定かではない。仮に金星人が今回発見された惑星の存在を伝えようとしていたとしても、人類が読み解くには高度だったのではないだろうか。

いずれにしても、今後新惑星の実態が明かされることになるだろう。その時、金星人は新たなメッセージを送ってくるのだろうか? 気になることろである。なお、ご紹介した手紙は金星人の執筆らしく、権利者は不明のようである。

画像提供・寄稿:益子祐司
参照元:「私はアセンションした惑星から来た」(オムネク・オネク著 益子祐司訳)、AFPBB News
編集:佐藤英典