saga64

2015年の11月にロケットニュース24に仲間入りした2m50cmの巨大なクマ。私(中澤)は密かにこのクマをアンジェリカと呼んでいる。性別はたぶんメス。その愛くるしさゆえに、すぐに編集部のマスコット的存在となった彼女。私の1日は彼女に「おはよう」を言うことから始まる……。

だが、新年初出社日の1月4日。いつものように彼女に朝の挨拶をしたが返事が返ってこない。どうしたんだアンジェリカ!? なんで無視なんだ! いつもみたいに元気に挨拶してくれよ!! ひょっとして……ひょっとして怒っているのか? 年末年始放置気味だったことにスネているのか!? ダメだ……。こんな状態で仕事なんてできない。なんとしても彼女と仲直りしなければ……そうだ、2人で旅に出よう。

・都会に疲れた2人

IMG_2406

そうと決まればどこに行こうか? 考えてみると、アンジェリカとの溝の原因はちょっとした摩擦だ。忙しい都会の生活で知らず知らずのうちにすれ違ってしまった2人。以前のような関係に戻るためには、一度都会の喧騒を離れる必要があるだろう。

・そうだ! 佐賀に行こう!!

そこで白羽の矢が立ったのが九州・佐賀。九州は温泉も多く、気候も人も暖かい。その中でも佐賀は有明海と日本海に面し、海の幸山の幸が共に豊富なグルメ王国だ。今の季節なら牡蠣がウマい。しかも、調べてみたところSPRING JAPAN(春秋航空日本)で2時間弱、片道9760円と想像よりはるかに近くて安かった。よし、佐賀で1泊2日に決定!

・アンジェリカ・フライハイモード

問題はどうやって彼女と一緒に行くかだ。SPRING JAPANに問い合わせたところ、重さ5kgを超える荷物は機内に持ち込めないという。また、お預け入れの荷物だと、3辺の和が2m3cm以内のものでないと預けられないとのことだった。彼女は身長だけで2m50cmある……。ちなみに体重は17kg……。

12084243_934684773277399_657140875_n
だが、道のりは旅の醍醐味の1つ。共にして初めて心が通じ合うのだ。宅急便で送るという無粋な真似だけはしたくない。思考錯誤の結果、彼女を荷締めベルトでまとめて布団圧縮袋で圧縮するという手段を考案。極限まで空気を吸って押し寿司のようになったアンジェリカの3辺の和は……

異常にじゃれ合うYoshioと羽鳥

A post shared by Hidenori Satou (@hidenori_satou) on

saga2

2m! いける!! アンジェリカ・フライハイモードの完成だ!!!!

・悲しみのない自由な空へ

さっそく、タクシーで日暮里へ向かい、日暮里から京成特急スカイライナーで成田空港にIN。電車が到着した第2ターミナルから飛行機が発着する第3ターミナルへアンジェリカを台車に乗せて移動。渡り廊下が歩き疲れるくらい長ェ!

IMG_0011
saga31

IMG_0030

だが、なんとしたことか、ここでアンジェリカに異常が生じる。なんと、タクシーや電車の移動の衝撃で、アンジェリカが膨らみだしたのだ。そして案の定、SPRING JAPANの窓口でアンジェリカはサイズオーバー。結局、別途手数料を払うことで、お預け入れすることとなった。さようならアンジェリカ……。

IMG_0037

その後、なんなくセキュリティゲートを通過し発着準備完了。ちなみに、ここまでざっと1000人くらいが遠巻きに奇異の目を向けてきた。とにかく、悲しみのない自由な空へ翼を広げようじゃないか。
saga7

・人生4回目の飛行機

なお、私はこれまでの人生で3回くらいしか飛行機に乗ったことがない。前に飛行機に乗ったのは10年以上前だ。そのため、離陸はドキドキだったが、雲を抜けた瞬間青空が広がる世界が見えた時、思わず歓声を上げてしまった。うおおおお! まるでドラえもんの映画「のび太と雲の王国」みたいやないか!!
saga22

・驚異のレンタカー代

眼下に雲の海が広がる天国のような景色を満喫していると、すぐに佐賀空港に到着。だが、残念ながら雨が降っていた……。ぐぬぬ!なんてついてないんだ(涙) アンジェリカを受け取り、ロビーを出たら目の前にレンタカーカウンター。成田で右往左往した私にとってはありがたい限りである。

P1390494

しかも、飛行機の到着便のチケットを見せればコンパクトクラス(排気量1,000~1,300cc)のレンタル代が値引きになるという。チケット1名分あれば最初の24時間が2000円、2名分あれば1000円で借りることができるなんともお得なレンタカーなのだ(ただし、事前に電話で予約が必要)。うーむ、昼飯代くらいの驚異の値段だ。即行でコンパクトクラスをレンタル。

saga9

・佐賀の人たち温かすぎ

さて、そろそろアンジェリカにも佐賀の空気を吸わせてあげたい。そんなんで布団圧縮袋を開封するとモコモコと膨らんでくる彼女……と、空港に出入りする人たちから「わー! クマさんだ!!」という声。遠巻きではない。舌打ちもされない。ほぼすべての通行人が見知らぬ私に無邪気な笑顔で話しかけてくるではないか。


saga11

P1390517
その雰囲気に一瞬で私のATフィールドが中和されてしまった。雨でヘコみ気味だった心も回復。旅は始まったばかりだが、私はすでに佐賀に恋する5秒前。アンジェリカもチヤホヤされてまんざらではなさそうだし、心なしか表情が柔らかくなったような気がする。

──2人の佐賀旅行は始まったばかり! レンタカーで絶景道路や牡蠣小屋などを巡るロードムービー的1日目は次ページで!

参考リンク:sagatora
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.