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日本には数多くのパワースポットなるもの存在するが、“薄毛界” に もまことしやかに囁(ささや)かれているパワースポットが存在することをみなさんはご存じだろうか? その一つに最近名を連ねたのが、千葉県のローカル鉄道「銚子電鉄」にある『髪毛黒生(かみのけくろはえ)駅』だ。

か、かみのけくろはえ駅だと……? ロケットニュース24の薄毛担当ライターとして、このパワースポットには強い運命を感じ、少し遅めの “初詣” ならぬ “ハゲ詣” を敢行してきたのでご覧いただきたい。

・なぜこの駅名になったのか?

実はこの駅の正式名称は「笠上黒生(かさがみくろはえ)駅」という。しかし、銚子電鉄が2015年に経営改善策の一環として、駅の愛称をネーミングライツ(命名権)として売却を実施。そして「スカルプフォーマットシャンプー」で有名な『メゾケアプラス』がその愛称を購入し、同年12月1日から1年間の期間限定で「髪毛黒生(かみのけくろはえ)駅」と駅名を変えたというものなのだ。

記者の住んでいる千葉県船橋市から目的地の「髪毛黒生駅」へは、同じ県内であるにもかかわらず3時間弱かかる。そのため万全の体制で臨むべく、先日購入したものの、その内容を公開できなかった「リーブ21 ヘアケアスタート福袋」で頭皮のケアとコンディションを整えて出発した。

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その後、電車に揺られローカルな景色を楽しみながら、ようやく目的地である「髪毛黒生駅」に到着。まず飛び込んできたのは、どストレートの駅名が堂々と表示された駅看板だ! 「髪」「毛」「黒」「生」……と、どの文字をとっても薄毛界ならば「今年の漢字」にノミネートされそうな四字熟語チックな駅名に感嘆である!!

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ちなみに新名称のお披露目の際には、なんと本物の昆布でできた記念入場券も販売されていたらしい。限定100枚の販売だったため、すでに売り切れてしまっていたが、薄毛防止食材の代表格である昆布の切符があったとは……入手できなくてマジで残念だ。

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・そこは間違いなく ”聖地” だった

駅の中を一通り見渡すと、記者の他にもスーツ姿の中年が、駅看板を背景に数十枚自撮りをしていたり、観光客と思われる中年女性2人組がその駅名の珍しさに途中下車するなど、パワースポットならではの光景が見受けられた。

また、駅看板に拝んだりする方も1日数人いるらしい。もう一度確認するが、ここは神社ではない……あくまでも駅なのだ! 自撮りならまだしも、駅看板を拝むという風習はもはや神が宿っているのかと思うほど。おそらく賽銭箱があれば、記者はそれなりのお賽銭を投げ込んでいたことだろう

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ちなみに他にもJR北海道留萌線にある増毛(ましけ)駅という、知る人ぞ知るスポットがあるのだが、残念なことに2016年度で廃止が予定されている。他にもJR東日本の「フッサフサ」でゲンを担ぐと言われている福生(ふっさ)駅もあるが、勢いは間違いなく髪毛黒生駅にある!

ということで、このスポットを “薄毛の聖地” として認定して差し支えないだろう! ただ前述した通り11月31日まで限定の駅名となるため、その御利益が薄れる前に記者と同じ薄毛に悩む読者なら勿論のこと、「薄毛なんて関係ない 」と思っている読者も、身近な友人や彼氏の “ハゲ除け” のため、是非とも巡礼に行くことをおススメするぞ!!

Report:耕平
Photo:RocketNews24.

▼「銚子電鉄」はJR銚子駅の構内から乗車できるぞ!
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▼歴史を感じさせる緑の車体と私の頭皮とのアンマッチが絶妙だった1枚
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▼銚子電鉄の乗車券 「髪毛黒生駅」(=「笠上黒生駅」)は銚子駅からちょうど半分にあたる4駅目に位置する
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▼シンプルだが神々しさを感じさせる駅舎
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▼駅看板を背景に頭皮と自撮りで”願掛け” この駅ではよく見られる光景らしい
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▼駅の上りホームにある「貧乏をトリ(取り)像」 こちらも御利益が⁇
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