「ヒーローになりたい」と言うのは簡単だが、なるのは難しい。けれども新年早々、1人の男性がとった行動に対して「ヒーローだ!」との称賛が集まっている。突然落下し始めたエレベーターの中で、男性は我が身を犠牲にして女性を救出したのだ。

彼は女性を助ける瞬間に「ハッピーニューイヤー」と言い残して、そのままエレベーターの事故に巻き込まれてしまったという……。一体どんな状況で事故は起こったのだろうか?

・年越し30分前、エレベーターの落下事故発生

みなが2016年を祝っているその時、米ニューヨークのマンハッタンのビルで事故は起こった。エルード・サンチェスさんが乗り込みかけたエレベーターが故障。突然、落下し始めたというのだ。

もちろん落下するエレベーターは危険きわまりなく、中にいる人間は、エレベーターもろとも地面に叩き付けられることになる。

・落下するエレベーターの中から、男性がサンチェスさんを押し出した!

しかしその瞬間、エレベーターの中にいた1人の男性が素早い行動に出た。「ハッピーニューイヤー」という言葉と共に、まだ開いていた扉からサンチェスさんを押し出したのだ! もちろん彼も続いて逃げようとしたが、落下するエレベーターと扉に挟まれてしまったそうだ……。

男性の名はステファン・ヒューエット=ブラウンさん(25)。彼は約30分後にニューヨーク・ダウンタウン病院に運び込まれたものの、残念ながら命を落としてしまったという。大学生だった彼は、そのビルにニューイヤーパーティにやって来ていたと見られている。

・死亡した男性に「ヒーローだ」との声が寄せられる

今回のニュースが報じられたところ、ネット上では「彼こそヒーローだ!」「悲しい」「自分だって助かることが出来たはずなのに。それでも彼は、他人を助けたんだね」と多くのコメントが寄せられているのだった。ヒューエット=ブラウンさんの友人も「この行動に、彼の人となりが表れている」と語っている。

ちなみに以前から、事故のあったビルに設置されていたエレベーター3機全てに不備があったということで、現在調査が進められているようだ。

ヒューエット=ブラウンさんのように、イザという時に我が身を投げ出して他者を救うことは簡単ではないかもしれない。それでも、彼の行動から大切な何かを学ぶことは出来るはずだ。

参照元:New York Daily NewsABC 7、Twitter @Daily Mirror(英語)
執筆:小千谷サチ

▼ステファン・ヒューエット=ブラウンさん