TetrisCD

楽しすぎて止められないゲーム『テトリス』。その中毒性の理由は、ゲームの構造だけでなく、ロシア民謡が使われた BGM にもあるだろう。とてもキャッチーで、頭の中で無限再生されるようなメロディなのだ。

2016年1月2日、そんな『テトリス』の BGM を作り出した作曲家ブラッド・フラーさんがこの世を去った。今、世界中のゲームファンが彼の死に対して深い哀悼の意を表している。

・『マーブルマッドネス』や『テトリス』を手がけたフラーさん

1978年からゲームの作曲を開始し、1982年に、世界初のゲーム会社 「Atari(アタリ)」で働き始めたブラッド・フラーさん。以降、『マーブルマッドネス』や『スーパー・スプリント』、『E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル』、『ドンキーコング』、『テトリス』などアーケードゲームを中心に多くのゲームソフトの作曲を手がけ、名を馳せることになる。

・2016年1月2日に家族がフラーさんの死をブログ上で伝える

しかし彼はすい臓ガンに侵され、自身のブログ上で闘病生活の様子をつづってきた。2015年12月に新たな治療法を開始したようで、12月11日のブログには「新しい治療法が成功した! あと数時間後に家に帰れるよ。イエイ!」と書かれていた。

けれども2016年1月2日、フラーさんが亡くなったことが家族によって明かされることに。以下が家族からのメッセージだ。タイトルは “安らかに” という意味の「At Peace」となっている。

「ブログをご覧になられているみなさん。たくさんの祈りやご支援の言葉をありがとうございました。彼はガンと全力で戦ってきましたが、この度安らかな眠りにつきました」

・ネットの声「伝説的な人物が亡くなった」

フラーさんの死は多くの海外サイトで報じられており、世界中のゲームファンも哀悼の意を表している。それらの言葉は「悲しい」「伝説的な人物が亡くなった」「安らかに」「ご冥福をお祈りします」と悲しみに満ちたものばかり。そして、「Atari(アタリ)」も、Facebook ページで彼の死を追悼しているのだった。

1月16日には、米カリフォルニア州サラトガの教会にて、フラッドさんを偲ぶ会が開かれるということだ。ゲームを楽しむ上で、良い BGM は欠かせない。フラッドさん、今までありがとうございました。

参照元:Brad FullerdevelopFacebook(英語)Twitter @Twinfinite
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.

▼フラッドさんが曲を手がけた『テトリス』

▼バイオリンとギターで奏でられる『テトリス』の名曲

▼こちらは『マーブルマッドネス』

▼『スーパー・スプリント』

▼アタリ800『ドンキーコング』

▼『ペーパーボーイ』

▼アタリ2600『E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル』

▼ブラッド・フラーさん、ありがとうございました!

▼ちなみにGO羽鳥が初めて買ったゲームミュージックのCDはテトリスとのこと
TetrisCD
▼これがAtariだ