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世界の機内食をご紹介する『世界の機内食』シリーズ。今回は、日本の成田国際空港からオーストラリアのシドニー国際空港まで飛行している日本航空(JAL)のエコノミークラスの機内食を、画像とともにご紹介したい。

たかが “機内食” と侮るなかれ。2015年12月に、JAL が空の上で提供してくれた機内食はスゴかった! なんと “大勝軒のつけ麺” と、「それ、まじで機内食かよ!?」とビックリしてしまうようなメニューだったからだ。ううむ、機内食もここまで進化したのか……。

・2回目の機内食で「大勝軒のつけ麺」登場!!

この度、私(筆者)が搭乗した便は成田を午後7時30分頃発ち、シドニーには翌午前7時頃(現地時間)に到着した。日本とシドニーの時差は2時間。約10時間のフライトの間に、2回の機内食が提供された。

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2回目の機内食が登場したのは、シドニーに到着する2〜3時間ほど前。1回目の機内食の量もソコソコあったし、特にお腹がすいていなかったが、2回目の機内食を無視する訳にはいかない! なぜなら、「大勝軒のつけ麺」だったからだ!!

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トレーの上に乗っているのは、麺&スープの入った箱、味玉やチャーシュー、なると、もやし、メンマのトッピング、そしてリンゴだ。さて空の上でつけ麺を美味しく食べるには、以下のようなちょっとした手順が必要になってくる。

1:麺&スープの箱を開けると、まず麺がどばっと現れる。
2:麺が入った中皿を取り出すと、その下にスープが。
3:スープの中に、トッピングを入れる。
4:麺をほぐして、スープに付けて食べる。

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・空の上で、こんなに美味しいつけ麺に出会えるなんて

──と、「ちょっと面倒くさい?」と思ってしまいそうだが、この手順があなたを裏切ることはない。まず美味しかったのが、スープ! “甘酢の効いたコクのあるスープ” と書かれていた紹介文に偽りナシ!! 甘酸っぱいスープが、マジで後引く美味しさなのだ。麺にも、機内食とは思えないほど、しっかりとしたコシがある。

トッピングもただの飾りではなく、ちゃ〜んとそのお仕事をしてくれた。食べ応えのある味玉に、ラーメンに欠かせないメンマになると、食べやすいように細く切られているチャーシュー、しゃきしゃきのモヤシ……。

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・もっと食べたかった……!

トッピングと麺を、スープに絡めて口に運べば! 嗚呼、もう空の上にいるのか、東池袋にいるのか分からなくなるほどの美味しさ!! 「あれ、もう終わり?」とちょっと名残惜しいほどの量を、あっという間に平らげてしまった。

食べ終わるときには、「もっと……食べたかった!」と思いつつも、麺もスープも、トッピングも、どれをとっても多すぎも、少なすぎもしない絶妙な量に調整されていることに気付くのだった。

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ちなみに私(筆者)は大勝軒を訪れたことがないが、空の上でつけ麺を食べたことで、日本に帰ったら大勝軒の暖簾をくぐろうと固く心に誓った次第だ。工夫を凝らして客を楽しませようとする JAL のプロフェッショナルの姿勢が、ビシバシと伝わってきた今回の機内食。大・大・大満足だったぞ!

区間 成田国際空港(日本) → シドニー国際空港(オーストラリア)
会社 日本航空(JAL)

Report:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.

▼こんなものが空の上で食べられるだなんて!
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▼フタを開けると麺が現れる
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▼麺が入った中皿を取ると、その下にスープが!
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▼こちらがトッピング
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▼トッピングをスープに浸して……
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▼麺とスープが絡まると超ウマい!
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▼“のり” が付いていたことを、食べ終わった後に気が付いた
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▼リンゴもおいしかったよ!
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▼美味しゅうございました
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