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2015年12月16日、日本の最高裁判所が「夫婦別姓を認めない法律は、憲法に違反していない」との判決を下した。これに対して、日本国民の間でも「夫婦同姓でないと、家族の絆が薄れる」、「時代遅れだ」など様々な意見が噴出している。

ではこの判決を、海外の人々はどう見ているのだろう? 今回、米サイト JEZEBEL に本判決に関するブログ記事が掲載されたところ、コメント欄は大にぎわい。600件以上の意見が集まっているようだ。いくつか声を聞いてみよう。

・「出生率や結婚率が低いのも、夫婦別姓に原因があるかも」

この度、米サイト JEZEBEL のジア・トレンティーノさんが、日本の最高裁が夫婦同姓は合憲と判決を下したことや、日米での “夫婦の名字” の違いなどについてのブログ記事を発表した。

トレンティーノさんは、日本の出生率や婚姻率が低いのは、「夫婦別姓が認められていない」ことが一因にあると分析。彼女は、その理由を男女の両方が快く思わない不平等を維持する法律の下では、誰だって結婚なんかしたくないはずだからだとしている。

・海外でも、多くの人が “結婚と名字” の問題に悩んでる?

彼女によると、夫婦別姓が認められているアメリカでも、いまだに80%もの女性が「家族は同じ名字の方がいいのでは」「周りがそうだから」と、夫の名字を名乗っているのだとか。また、ほとんどの男性が 「 “妻の名字” に変えて」と言われても、キョトンとしてしまうことも予想されるそうだ。

だからだろうか、 JEZEBEL の読者の多くもこの問題に関心を持っているようで、トレンティーノさんのブログ記事にもたくさんのコメントが寄せられた。

例えば、「結婚して夫の名字を名乗らなかったら、夫側の親族が怒った」、「夫の名字を名乗ること自体は、なんの問題もなかった。でも名字を変えるプロセスの面倒くさいことといったら!」など、日本でも聞かれるような体験談などがあった。

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・“家族が団結” するには、同じ名字でないといけない?

また “家族の団結に同じ名字は必要か? 必要でないか?” という問題については、以下のように別々の意見が見られたのだった。

「家族は1つの集団だから、子供がいるなら、みんなが同じ名字を名乗った方がいいと思う。でもどの名字を選ぶかは、どうでもいい。コインでも投げて決めれば」

「私の家族は別々の名字を持っているけれど、問題はない。混乱する人もいるけれど、無視か説明すればいいだけ。 “家族の団結” や “子供のため” などの理由で、夫と同じ名字を名乗る友人を見ると驚いてしまう。私の家族は団結しているし、子供の頃に名字で苦労したことなんてない」

・「夫の名字に変えると、良いこともある……」などの意見も

他にも「なぜ、自分の名前を保つことが出来ないの? 法律でそんなこと決めるなんてバカげている」や「結婚するとき、夫は私の名字を選んだ。そのことで変な目で見てきた人たちとは縁を切ることができ、共感してくれる人たちと新たに知り合えた」という体験談も。

また、「結婚時に夫に懇願されて、私は夫の名字に変えた。気が進まなかったけど、良いこともある。私を新たに採用しようとする会社が、調査のために今の私の名前でググっても、過去の私(=旧姓の私)の愚かな投稿なんかはヒットしないからね」などの声が聞かれたのだった。また、夫と妻の名字を組み合わせる「複合型」の名字を選ぶ夫婦もいるようだ。

日本のみならず、名字に対する考え方は人によって異なる。議論が落ち着くまでには時間がかかるかもしれないけれど、あなたは夫婦同姓・別姓についてどう思う?

参照元:JEZEBEL(英語)NHK(日本語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.