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安くて酔える、いわゆる「センベロ」(1000円でべろべろ)はお父さんたちの憩いの場である。仕事の疲れを癒し、帰る前に軽く一杯。その場で会った人と他愛もない話をして盛り上がれる。それがセンベロの醍醐味。

特に東京・大井町には安くてウマいと評判の店がひしめきあっており、その代表的なお店が「肉のまえかわ」である。まさに聖地といった雰囲気のため、私(佐藤)は1度も入ることができなかったのだが、ついにその敷居を跨(また)いだ! 店内の七味入れにビックリ!!

・夕方には満員

お店の営業時間は、16時から20時半。私が訪ねたのは12月某日の18時頃。すでに店内はお客さんでいっぱい。というか、店の外にまでオジサンたちがいっぱいだ。ここをかき分けて1人で入って行くのは、ちょっとだけ勇気がいる。何しろ勝手がわからない。

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・ほとんど常連さん

入ると店の左側に、冷蔵ショーケースがある。そこに揚げ物や焼き鳥などのツマミがあり、店奥には缶ビールや発泡酒が入った冷蔵庫が。低いテーブルがいくつかあり、取り囲むようにしてオジサンたちがグラスを傾けている。皆さん常連なのか、お互い三々五々になって会話とお酒を楽しんでいる様子だ。

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・居場所を確保

最初に飲み物とツマミを注文。現金払いで注文した品を受け取り、どうにか自分の居場所を確保しなければならない。どういう理由かわからないけど、ドリンクと揚げ物や牛のタタキ・ササミはショーケースの方で会計し、焼き鳥は焼き場の前にいるお姉さんのところで会計しなければならない。なぜ分けているのかは不明だ。

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・ワイルドな会話

オジサンたちの会話に耳を傾けてみると、その内容がなかなかワイルドだ。どこかの誰かが捕まっただとか、身体がガタガタで薬を飲みまくっているだとか。酒の肴にするには、聞いていて心配になるレベル。さらに、店奥にいるのがお店の大将かと思ったら、実は客だったり。いろいろと驚きに満ちている。

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・独創的な七味入れ

私がもっとも衝撃を受けたのは、卓上にあったコーンポタージュの空き缶だ。フタに穴があいており、一体なんだろうか? と思っていたら、これが七味入れだった。100均とかで安く売ってるのに、フタに穴をあける方が面倒くさくないのか……。

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なお、揚げ物は1個80円から。焼き鳥は1本90円からで大変リーズナブル。お酒も200円代からなので安く飲むには打ってつけ。オジサンたちの会話もなかなか刺激的だった。センベロ未経験という人は、聖地・肉のまえかわを訪ねてみてはいかがだろうか。

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・今回訪問した店舗の情報

店名 肉のまえかわ
住所 東京都品川区東大井5-2-9
営業時間 16:00~20:30
定休日 不定休

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.

▼大井町の立ち飲み屋、肉のまえかわ。夕方にはオジサンたちでいっぱいに
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▼コップ酒1杯250円
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▼焼き鳥は90円から
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▼ショーケースにはツマミ
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▼コレ、七味入れです
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