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2015年12月18日、ついに新たなる伝説の幕が開けた。そう、映画『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』が公開されたのだ。劇場公開に先駆けて、いい話題ばかりではなくネガティブな話題もあったが、その中の一つが『上映前のルフィからSWへのエール』である。

以前の記事で、東映に「どういうつもりなのか?」と問い合わせた結果、「あくまで映画の予告だと思っていただければ」との回答を得たとお知らせしたが、筆者が『ルフィからSWへのエール』を見た感想を正直に述べれば、「カチンとくるスター・ウォーズファンがいても不思議じゃないな」と思わざるを得なかった。

・騒動の経緯

この騒動は東映の、とある発表から始まったものである。それは、TOHOシネマズとT・JOYの『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』を上映する劇場(一部を除く)の上映回に、アニメ『ワンピース』のルフィから同作品にエールを贈るスペシャル映像が流れるというものだ。

「世界観が壊れる」「上から目線かよ」との声が双方のファンから聞かれ、ネット上ではプチ炎上騒ぎになっていたのだが……。東映に真意を確かめた結果、「映画 “ONE PIECE FILM GOLD” の予告編だと思っていただければ」と回答を得たことは先述した通り。もうこの件は終わったかと思っていた。だがしかし……。

・禁断のセリフ

公開初日の『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』上映前にたまたま『ルフィからSWへのエール』を見た筆者は、率直に「んんん……カチンとくるスター・ウォーズファンがいても不思議じゃないな」と感じた。以下でその理由を述べたい。

まず断っておきたいのは、99%は悪くない。スター・ウォーズへの愛も感じられたし、リスペクトの念を込めていることもわかった。問題は、ルフィ一味がにぎやかにスター・ウォーズごっこ? をしているワンシーン……いや、たった一つのセリフである。ダース・ベイダーに扮したウソップが、

I am your father

……と発言してしまっているのだ。

・気持ちは分からなくもないが……

これは、かの有名なダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)が、息子のルークに向けて発したもので、全エピソードを通しても屈指の名ゼリフとして超有名。それを軽々しく扱われたように見えたとしたら、ファンがカチンと来るのも無理はない。

制作側の意図はわかる。ダース・ベイダーの中で最も有名なセリフだし、その姿に扮したウソップのセリフとしては最適だと思ったのだろう。だが、いちスター・ウォーズファンとして言わせてもらえれば「もうちょっと気を付ければいいのに」と思わざるを得ない。

感じ方は人それぞれだから、あとはご自身の目で確認いただきたいが、ワンピースも国民的……いや世界的人気作品だからこそ、残念な気がしてしまった。ご覧になったスター・ウォーズファンはどう感じただろうか?

参考リンク:Twitter @OPcom_infoONE PIECE.COM
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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