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政治家やお役所は、市井の人々のことを考えるのがお仕事。しかし理想的な政治家・役人ばかりではないので、多くの国の人々が政治腐敗や不正、汚職、怠慢などに業を煮やしていることだろう。

ロシアのバウナウル市に住む人々も、スキャンダル続きの市の政治体制にウンザリ。そこで、「ネコを市長に!」と1匹のネコを “市長候補” に選出したというではないか! しかも支持率は9割を超えているそうだ……。

・汚職にウンザリした市民「ネコを市長に!」と要求

ロシアのシベリア連邦管区に位置するバウナウル市。現在、市当局にまん延する、汚職や身内を優先して採用する悪習、度重なるスキャンダルに辟易した市民から、「ネコを市長に!」との大きな声が上がっているようだ。

市民の期待を一心に受けて “市長候補” に選ばれたのが、バルシークという名の1才半のオスのスコティッシュフォールド。2015年12月上旬に、ロシアの SNS 上で非公式のバウナウル市長選挙選が行われたところ、バルシークは91%もの支持を集め、他のライバル候補(人間)に大きく差をつける得票数を獲得したのだとか。

・市民「誰を信じれば良いのか分からない」

確かにネコは有能で、賢く、口も堅いので、きっと素晴らしい市長になってくれるはず。けれども、“ネコの手” を借りなければならないほど、人々の政治不信は深刻なようだ。

ある住民は、「多くの人が、『誰を信じれば良いのか分からない。市当局を信用するのを止めよう』と考えているんだ」と話しているのだった。

ちなみに動物が政治に関わるのは、今回が初めてではない。米オークランド市でイヌが市長に立候補したり、米タルキートナ市では実際にネコの名誉市長が誕生したりしている。いずれのケースも、背景にあるのは「人間の政治家への不満」。政治家・役人の方々は、この様な世界の声をどう聞いているのだろう?

参照元:The Guardian[1][2](英語)
執筆:小千谷サチ

▼こちらが超有力市長候補、バルシーク!

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