IMG_0222[1]

2015年12月18日は、最新作『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』の公開日! この日を首を長ーくして待っている人も多いのではないだろうか?

そんなスター・ウォーズの悪役と言えば、ダース・ベイダー卿というのは作品を見たことがない人でも知っているだろう。帝国のテーマと共に現れる彼は “悪の権化” とまで言われるわけだが……「ダース・ベイダーだけ悪者扱いはおかしいんじゃないのか? 悪の権化と言われるほど何かやったか?」

……と話すのは、年間365本は映画を見ているというヤマダ・マイケルさん(仮)。ダース・ベイダーだけが悪役という話に、どうしても納得がいかないらしく、その理由を以下のように語ってくれた。

・ダース・ベイダーだけが悪者扱いに納得がいかない

「帝国サイドが悪ってことですけどね、帝国の人だって色んな宇宙人がいるわけですよ。多民族なわけですよ。だから人種差別的な話でもないでしょ。ということは、この戦争には、人種はもちろん、資源も宗教も金も絡んでいないんだぜ? だとしたら帝国軍と反乱同盟軍なんて思想の違いくらいしかないんじゃないかと。

思想の違いによる戦争ならどちらも正義を信じて戦ってるだろ。俺はそう思うから、スターウォーズがしょうに合わない。ダース・ベイダーだけ、あんなに悪者扱いされるのは変だと思う。デススター、吹っ飛ばされてるんやぞ。何がジェダイだってんだよ。ダークサイドに堕ちて何が悪いんだ。誰か俺を納得させる答えを持ってるなら教えてほしいね。

“悪役” と言えば、ドルジ(朝青龍)は誰がなんと言おうと大相撲を引っ張っていっていたよな。それは揺るがない事実なんじゃないのか?」

……とのことだった。たしかに何が “正義” で “悪” だなんて、どちらサイドに立つかによって変わるものだ。オルデラン星の破壊やジェダイ聖堂襲撃などをやらかしたとは言え、ダース・ベイダーにはダース・ベイダーの、帝国軍には帝国軍の信念があったはず。元はと言えばダークサイドに堕ちたのも嫁のためだしな……。

・ただ上司にはしたくないタイプ / ブラック上司

そう思うと、ちょっとダース・ベイダーが可哀想になってしまった。ただ、ヤマダ・マイケルさんいわく、ダース・ベイダーにも “嫌だな” と思う点はあるそうで、

「上司にはしたくないタイプ。トップダウンすぎる上に命令が短納期。部下の首をフォースで絞めるし、挙句の果てには、部下に任せきれずに自分でやり始めるとか、ブラック上司としか言いようがない。帝国側にもいい技術者がいっぱいおったのにな。あっちの技術者には独創的なヤツが多かったんだよ」

……たしかに、気に入らなかったらフォースで絞めてくる上司とか無理だわ。立場を変え、帝国軍サイドの兵士を主人公に据えたら、また悲喜こもごもなストーリーになりそう。短編でいいので、見てみたいものだ。

執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼ヤマダさん「まぁ、映画の話ですけどね(笑)。余計なことを考えずに楽しめる方がいいんでしょうけどね(笑)」
170