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2015年11月30日、北京の大気汚染が今冬最悪を記録したという。街はPM2.5のスモッグで真っ白。視界が100メートルを切り、翌12月1日には日本大使館から在留邦人に極力外出を控えるよう注意があったという。

そんな中国大陸を宇宙から見た画像が公開されたそうだ。早速確認したところ、スモッグで覆われた北京は……宇宙から見てもヤバかった。

・NASAが公開した “最悪大気汚染の中国” 衛星写真

この画像を公開したのは、NASAである。「今冬最悪」を記録した11月30日当日に撮影されたものだそうだ。実際に画像を見てみたが……えーっと、北京どこ? 

・灰色の帯が宇宙から見たスモッグ

説明によると、画像に写りこんでいる白いものは雲や霧。それはいい。だが、右上あたりに妙な雰囲気の灰色の帯が見えないだろうか? これこそスモッグ! そしてそのスモッグの最も濃い部分が北京上空付近だというのだ。「★Beijing」とマークされている。

地上の様子をとらえた映像を見てみると、オリンピックスタジアムなどのランドマークが見えなくなるほど灰色世界だったが、宇宙から見た北京も灰色に覆われている。これはマジでわからない。さらに、このスモッグの帯は南西の方にも伸びているのだ。

・スモッグの原因は車の排気ガス?

このスモッグの主な原因は「車の排気ガス」とされているそうだ。しかし、その説に異論を唱える声もある。「工場の排気はどうなのか」と。

そういえば、最近、中国の自称工場経営者の男性から「上海万博のときに工場の操業停止の指示があったよ。すごく晴れたね。手当ももらえたし、休めてラッキーだった」と聞いたのだが……。

この話の真偽は不明だが、毎年冬の風物詩になりつつあるPM2.5の対策、有効策が求められているのは確かである。

参照元:NASA(英語)、新浪新聞ET Today(中国語)、YouTube読売新聞
執筆:沢井メグ
All Image Credit: NASA / Visible Earth

▼こちらがその画像。「★Beijing」とマークされているのが北京。「Haze」と書かれている灰色の帯がスモッグだ。
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▼マークがないと、もうわけがわからないよ……
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▼こちらは地上の様子。遠くからでも見えるはずのランドマークが “消失” している

▼スモッグ → 晴れの様子をとらえたタイムラプス映像