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2015年の流行語大賞に「トリプルスリー」と共に選ばれた「爆買い」。中国人旅行客が、ドカっと大量に買い物に来るアレだ。千の軍勢の如し。マジでパない。そんな彼らのお買い物スポットは、専門店のみならず、100均やドンキホーテなども含まれる。

いやいや、100均やドンキとかは「メイド・イン・チャイナ」もかなり含まれているのでは? わざわざ日本に来て中国製を買うってどういうことだよ!? その理由を日本旅行をしたことがある中国人に聞いてみた。

・どうしてメイド・イン・チャイナでも買っちゃうの?

聞いてみたのは、私・沢井が空港や中国で出会った “日本旅行をしたことがある中国人”。いきなり話しかけたのに、いろいろと答えてくれた。

─沢井「どうして日本で、わざわざメイド・イン・チャイナを買うんですか?」

「同じメイド・イン・チャイナでも、中国国内向けのものと日本向けの製品では質が全然違う。日本の方が断然品質がいい」
「(販売する)日本企業の検査は厳しいからね。中国製でも十分価値がある」
「子供服を買った。何より質が安心」
「中国製も日本の方が安いから! 5倍くらい値段が違う」
「私はチャイルド・シートを買ったわ。中国製だけど、中国ではほとんど売っていないから」
「日本で買うと保証がいいんだよねえ。アフターケアが最高」

──などなど! ほおおお、検査の厳しさやアフターケアまで考えているとは、案外戦略的なお買い物である。

・中国国外向けの商品は質がいいという印象

日本旅行をしたことがない中国人に聞いても、「外国向けのメイド・イン・チャイナの方が品質が良さそう」と話していた。また、現地の服飾市場でも “これは、日本向けの商品です” として数多くの洋服が売られている。……ふふっ、そんな謎ブランド、日本では見たことないけどね!

品質差が本当にあるのかどうか、実際のところはわからない。製品によっては、差があるものもあれば、実は同じということもあるだろう。とはいえ、中国人のなかで、日本で売っているものは、たとえ中国製でも質が高くて安心という印象があるということだけは確かだと言えそうだ。

参考リンク:ユーキャン新語・流行語大賞
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼こちらは日本人の沢井が中国に炊飯器を買いにいったときの写真。中国人にも「逆はありえない(笑)」と笑われるの巻
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