一つ屋根の下で他人と共同生活を営む「シェアハウス」。人気バラエティ番組『テラスハウス』の影響などもあり、近年ちょっとしたブームになっている。最近では、共同生活の中に様々なテーマを設けて、同じ目的を持つ者同士が集まるシェアハウスも続々と誕生しているのだ。

テーマは「婚活」や「ダイエット」「ペット好き」まで多種多様であるが、どこのシェアハウスでもテレビのような青春物語が繰り広げられているのだろうか。

気になったので、今回 筆者は『英会話シェアハウス』で一カ月間 実際に生活をしてきた。35歳のオッサンにとっては一カ月の大冒険だったぞ……詳しく報告していこう。

・共用ルームでは英語で話すルール

筆者が暮らしていた4階建てシェアハウスの住人は約25人。日本人と外国人の割合は7対3くらいで、家賃7万円の中には週2回の英会話レッスン料も含まれていた。また、1階リビングでは英語で話すルールが決められていて、プチ留学した気分を味わうことができる。

英語が苦手な筆者でも、「英語ルール」に苦しんで孤独を味わうことはなく、ちゃんと相手と向き合えば、結果的にコミュニケーションは「どうにかなる」ことがわかった。知識も大切だが、小さな経験の積み重ねが人間を成長させるのだろう。

唯一 孤独を感じたのは、たこ焼きパーティーがあった夜に、パーティーを盛り上げようと筆者が「全身タイツ」で帰宅した時くらいだ。「イエーイ!」と言ってドアを開けた瞬間、まだパーティーの準備中だったリビングが地獄みたいな空気になってしまった……。

・ハウス内で起きたトラブルは皆で乗り越えよう

また、ハウス内で起きた問題は住人同士が話し合いをして解決するが、問題は共有スペースで起こることが多い。「洗面所に私物を置いている」とか「シャワーの排水口に髪の毛が詰まっている」など、些細なことがトラブルの原因になるのだ。

共同生活を気持ちよく送るためには、ルールやマナーも大切にしよう。

それでも、時間が経つにつれ住人同士の「絆」は間違いなく深まっていく。「今日は炊飯器の中に、炊き込みご飯があるから早い者勝ちね♪」とか「餃子パーティーするから手伝ってくれる人募集!」といったメッセージが共有され、仕事で疲れていたとしても活力がわいてくるのだ。

・生活が確実に豊かになる

たった1カ月ではあったが、ドラマのような日々がそこには確かにあった。多くの住人が、毎日の生活をもっと楽しもうと思ってシェアハウスを選んだのだろう。

リビングはいつも賑やかで、休日の予定を立てたり、仕事や恋愛の相談をしたり、住人それぞれの生活に好循環が生まれていたと思う。

これから引越しを考えている人は、シェアハウスも選択肢に入れてみてはいかがだろうか。人見知りをする人でも、テーマがあるシェアハウスならば話題に困らないだろう。

他人との共同生活は、学べることや感じることが多く、人生を豊かにしてくれるに違いない。

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼ハウスマネージャーの “キャプテン” も頼りになる存在だ

▼リビングでは英語を話そう

▼ハウス内






▼自転車もシェアされている

▼パーティーは定期的に開催されている