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2015年11月15日、「ミスター・プロレス」「生ける伝説」と呼ばれたプロレスラー・天龍源一郎が引退した。ジャンボ鶴田や長州力、スタン・ハンセンや橋本真也……などなど、天龍のベストバウトを挙げればキリがないが、絶対に外せないのが1990年4月13日に行われた「ランディ・サベージ戦」である。

武骨で泥臭い戦いを得意とする天龍と、きらびやかなアメリカンプロレスを具現化したようなサベージの試合は、当初「全くかみ合わないのではないか?」という声もあったが、終わってみれば同大会のベストバウトと言われるほど、素晴らしいものになった。

・異質な試合

この試合は、プロレス史上でも特異なイベントとして知られる「日米レスリングサミット」という大会で開催されたものだ。新日本プロレス・全日本プロレス・WWF(現WWE)の合同興行として開催されたもので、メインは「ハルク・ホーガン vs スタン・ハンセン」であった。

それはさておき、日本人同士による日本風の試合、WWFのレスラー同士によるアメリカンスタイルの試合が繰り広げられる中、天龍とサベージの一戦が刻一刻と近づく……。今でこそ天龍は、女子プロレスラーとも試合を成立させるなど、懐の広さを広く知られているが、このときはまだ多くの人がそのことに気付いていなかった

・天龍とサベージによる会心の作品

それはサベージも同じだった。アメリカンプロレスのテレビ中継などない時代、ファンは雑誌に毎週数ページしかない知識だけで、サベージをイメージしていたのだ。多くのファンはサベージを「ギラギラのコスチュームでド派手な女性マネージャーを連れまわすいけ好かない野郎」くらいにしか考えていなかっただろう。だがしかし……。

ド派手な外見とは裏腹に、彼もまた限られた技と抜群の間で勝負する「ミスター・プロレス」であった。動画を見ると、観客がサベージとマネージャーの「センセーショナル・シェリー」の手の上でコントロールされていることがよくわかる。つまり、熱狂しているのだ。

・天龍史上、屈指の名勝負

そのサベージの間を邪魔せず、日本風の強さを見せるところは見せ、勝利を収めながらもサベージの株を大きく上げた天龍もまた流石である。今思えば、ミスター・プロレス同士の戦いがスイングしないハズが無いのだが、当時それに気付いていた人は、ごくわずかしかいなかっただろう。

先述したように、天龍の名勝負は数多いが、このランディ・サベージ戦も紛れもない名勝負である。特に2人が織りなす絶妙な間と、観客をコントロールする手腕は必見だ。天龍源一郎選手、長い選手生活お疲れ様でした! 風雲昇り龍、永遠なれ!!

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン

▼天龍源一郎vsランディ・サベージだ!

▼その2。

▼天龍選手、お疲れ様でした!

感無量です。震えました。

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