「茨城県民の日」として盛り上がっている、本日11月13日。茨城県関連の施設が入場無料になったり、イベントが行われたりと何かとお得な日なようだ!

きっと、たくさんの人が「茨城県民の日」を堪能されたことだろう。おめでとう茨城県。……でも、ちょっと待って! 「茨城県」が実際に誕生したのは、明日11月14日だというではないか。って、マジかよ!?

・「茨城県」が誕生したのはいつ?

そもそも、なぜ11月13日は「茨城県民の日」となったのか? 茨城県では、1871年11月13日に廃藩置県で「茨城県が設置された」として、1968年に条例で11月13日を「県民の日」に定めたという。

けれども「法令全書」(内閣官報局編)によると、「茨城県の設置」はその翌日の11月14日らしく……あれ? 1日ズレているよ?

・2015年春の入試問題で発覚

このズレが発覚したのは、報道によると2015年3月の県立高校入試でのこと。社会科の試験で、「11月13日に、現在の茨城県の範囲は新治県、印旛県、茨城県の三つの県に統合された」と記載されていたところ、外部から「11月14日ではないか」と指摘があったそうだ。

ここで初めて、県も「11月13日 = 茨城県の設置日 / 誕生日」だと思っていたのが、法令上では11月14日となっていることが明らかになったというのである!

・茨城県では引き続き、11月13日が「県民の日」

それまで茨城県は、サイト上で「(11月13日は)『茨城県』が置かれ、初めて県名が用いられた日」と説明をしてきたそうだ。

けれども指摘を受けると、“誤解を招く表現があった” として、2015年4月7日にはサイト上の11月13日の項目を「茨城県が置かれた」から「初めて『茨城県』という県名が用いられた」に修正したとのこと。こうして、「茨城県民の日」は “県のお誕生日” じゃなくなったのであった……。

いつからこの混同が始まったかは定かではないが、1984年発行の県史では11月13日が「県が誕生した」と記述されていることから、誤った説明は30年以上続いたとみられているとのことだ。

なぁんだ、お誕生日は14日だったのかぁ。しかし、お誕生日じゃないと分かってからも、茨城県では引き続き11月13日を「県民の日」としてやっていくようなので、混乱が生じる恐れは無さそうだぞ!

参照元:観光いばらき朝日新聞デジタル産経ニュース
執筆:小千谷サチ

▼茨城県の Twitter 。やっぱり 11月13日なんだね!