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先日、視覚障害者の男性が、世界で最もハードな「インカトレイル・トレッキング」を初めて制覇したとのニュースをお伝えした。こうした苦境に面してもくじけることなく、前向きな姿勢を忘れない人達を見ると、多くを持たざる人のほうが、より大切な何かをつかみ取っているのではないかとの思いに駆られる。

そんな境遇にいる一人で、生まれつき右腕がないにもかかわらず、ソフトボール選手として頑張る15歳の少女を紹介したい。健常者と同じチームでファインプレーを続ける、彼女の内から輝く強さが多くの感動を呼んでいるのだ!

・生まれつき右腕がないソフトボール選手

生まれつき、右腕の肘から下を持たずに生まれて来た15歳のジェイド・ブッチャーさんは、ソフトボールチームのキャッチャーとして活躍している。片腕がなくて、どのようにミットでボールをつかんだ後に、ボールを投げているのかと思う人もいるだろう。

彼女は左手でボールをつかんだら、瞬時にミットを右肘に乗せ換え、左手でボールを投げるテクニックを習得。両腕があるキャッチャーと少しも変わらない、素晴らしいプレーを見せているのだ。

・目標は、右腕がなくてもメジャーで活躍したジム・アボット選手

米ゲータレード社が製作する動画「Win From Within:ウィン・フロム・ウィズイン」で取り上げられたジェイドさんが、大きな影響を受けたのは、元プロ野球選手のジム・アボット氏だと語っている。

アボット氏は、同じく生まれつき右腕がないというハンディキャップを負いながらも、メジャーリーグでピッチャーとして活躍した人物だ。「彼ができたんだらか、私にだってできる!」との思いを抱いて努力を続けてきたジェイドさんには、チームメンバーやコーチも感化され、彼女の弟も姉のようになりたいと野球を始めてキャッチャーになったという。

・選手としての能力を疑われるのが大嫌い!!

ジェイドさんは、右腕がないのにソフトボールをしていることで、人に好奇の目で見られることがあるそうだ。そして、「障害者なのにソフトボールのプレーができるの!?」と、自分の能力を疑われるのが大嫌いだともコメントしている。

常に自分の可能性や能力を疑わない彼女は、バッターとしてもファインプレーを見せており、話題の動画では勢いあるバッティングを披露している。

やはり、恵まれ過ぎているとその状態が当たり前になって、感謝の気持ちを忘れがちになってしまうものだ。だが、人生はいつ何が起こるか分からない。そんな時にも、ジェイドさんのような内から沸き上がる強さで苦境を乗り越えられるよう、普段から気持ちを引き締めていく必要があるのかもしれない。

参照元:YouTubeFOX 8(英語)
執筆:Nekolas

▼生まれつき片手がない15歳のソフトボール選手、ジェイドさんを紹介した動画はこちら