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趣味嗜好は人それぞれ。皆人間であっても、誰ひとりとして同じではない。食べものに好き嫌いがあるように、個人によってさまざまな傾向があるものだ。その食べ方だって意見が割れるだろう。

ということで今回検証してみたのは、昔からクラシカルなデザインパッケージを貫く激ウマお菓子「ボンタンアメ」……のオブラートである。剥がして食べる人がいれば、そのまま食べる人もいるはず。はたしてどちらがおいしいのだろうか。

・駄菓子の王道「ボンタンアメ」を検証

誰でも一度は食べたことのあると思われるボンタンアメ。箱に入っている一粒一粒がオブラートに包まれているのだが、問題はそれを剥がすかどうか。もし食べたことがあれば、オブラートを包み紙だと思って剥がそうとしたに違いない。

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しかし、剥がそうとしてもうまく剥がせないのが、このオブラートだ。ばれいしょ・かんしょデンプンで作られており、そのまま食べることができる。だから剥がさないのがデフォ。きれいに剥がせないのは、当然といえば当然なのである。

・オブラートの有無で味は変わるのか

とはいえ、どちらがおいしいのか確かめねばなるまい。水で洗ってきれいに剥がし、ボンタンアメをツルンツルン状態にしてみた。すると……いつもよりもプリップリッ。もしかしなくても、おいしくなっているのではないだろうか。はやる気持ちを抑え、いざ実食してみたところ……!

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全然変わらなかった。オブラートなしを食べた方がおいしそうに見えるのは、どうやら気のせい。一昔前、オブラートの味がしたような気もしていたが、それも気のせいだったようだ。

可能性があるとすれば、生産元のセイカ食品株式会社が改良したのかもしれないということだが、今回の検証で明らかになったことがある。それはオブラートの有無を問わず、ボンタンアメは優しい味だということ。数年ぶりに食べたが、それは今も昔も変わっていなかった。そう、その味こそが本当の “オブラート” なのかもしれない。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.