maasaiakaikitsune01

『赤いきつね』と『緑のたぬき』といえば、日本ではトップクラスに知名度の高いカップ麺である。

そんな『赤いきつね』と『緑のたぬき』を製造するメーカー・東洋水産の加工食品事業本部・岩野路夫さんに “商品についてのこだわり” を先日、取材させていただいた。

・ダシへのこだわり

岩野さんによると『赤いきつね』と『緑のたぬき』は発売以来、カップ麺に合う “だし” を重視し、こだわりの製法で最高の“だし”を研究し、つくりあげているのだという。
DSCN9786

また、日本では、地域によって味の好みが異なる為、「東日本」、「西日本」をはじめ、近畿地方の「関西」、「北海道」と4種類を展開するなど、地域の嗜好性にあわせて “だし” の原料や配合を変えており、かつお節の粉砕工程から自社グループ工場で手掛けるほどのこだわりっぷり。品質管理についても万全の体制を整えているそうだ。

最近行った調査によると、日本に住む外国人のあいだでもダシの文化が広まりつつあるそうで、カップうどん・そばを食べたことがある外国人の85%が、好きな理由として「ダシが美味しいから」と答えている。さらに、日本に住む外国人の3人に1人は、日本に来る外国人に、カップうどん・そばを食べてほしいと思っているとのこと。
DSCN9771

・外国人でも100%ウマいって言うはず

岩野さんもこの結果を見て、「ダシにこだわり抜いた赤いきつねと緑のたぬきは、外国人でも100%ウマいって言うはずです。世界に出しても絶対に人気の出る商品ですよ(ドヤッ)!」と自信ありげに断言した。
doya

ほーっ、そんなに自信があるんですか……しかも “世界に出しても” と……。日本を代表する食品会社の方が言うなら間違いないでしょう。というか、もし「マズい!」という外国人が大半だったら完全に嘘つきである。

しかし、欧米では日本食がブームになっている地域があるため、行って調べるまでもなく美味しいと言われるのは分かっている。そこで今回は “だし” にまったくなじみがなく、絶対に『赤いきつね』と『緑のたぬき』を食べたことが無いであろう外国人に試食してもらい、味をジャッジしてもらうことにした。
kinai

・アフリカで調査開始!

調査員のGO羽鳥が向かったのは、アフリカ・ケニア。アフリカでは、いまのところ汁ありの麺を食べる人はほとんどいない。だが、最近「焼きうどん」が空前の大ブームになっている。そのため、これから日本食が広まっていく可能性はあるはずだ。
nairobi

そんなアフリカ人たちが「赤いきつねと緑のたぬきウメェな!」と言ったのであれば、岩野さんの言っていたことは正しいといえるだろう。気になる現地の人たちの評価は──!? ここからはGO羽鳥のレポートにまかせることにしよう。先に以下のレポート動画を見て、ガチの反応を見てしまうのもアリのアリだ!

▼我らがカップうどん、ケニアで最高の評価を受ける映像

・GO羽鳥の弾丸ケニア調査

二泊三日の弾丸ケニア。短い時間の中で私(GO羽鳥)がやるべきことは、「赤いきつねと緑のたぬきはケニアでも通用するのか?」という疑問をガチの調査で明らかにすることのみ。ナイロビの空港に到着後、まずダイレクトで直行したのが、いま食に関する意識の高いケニア人の間で大流行中の『Teriyaki Japan(テリヤキジャパン)』だ。
teriyakijapan

その名の通り「テリヤキ」のチキンが主役なのだが、セットメニューにサブ的に付いていた「焼きうどん(テリヤキヌードル)」が、なぜか空前絶後の大ヒット! けっこう甘めのテリヤキ味だが、日本人の私が食べても「こりゃ流行るわ」と納得の味であった。
teriyakijapanudon

ナイロビでも最もオシャレな場所にあるテリヤキジャパンに通う客は、当然ながら “日本食” への意識が高く、“うどん意識” も極めて高い。毎日うどんを焼いて「焼きうどん」を作っているシェフもまた、ダシの真髄が分かるはず……。よし、調査開始!
TJ1

・ケニアナンバーワン焼きうどんシェフ、ダシでKO

まず『赤いきつね』と『緑のたぬき』を試食してくれたのは、アフリカナンバーワン焼きうどんシェフの呼び声も高い、テリヤキジャパンの焼きうどん職人。初めて目にする赤いきつねの油揚げに対し、「これは……スポンジ?」とナイスコメント。そば&うどんをチュルチュルと器用に食べてから、赤いきつねの “つゆ” を口にした直後──!!
Screenshots 2015-10-05 15.50.40

いきなりの笑顔キター!! もう言葉も不要レベルの “うまかった顔” が、いきなりキターーーッ!! その後、「ナイスナイスナイスナイス」とナイスを連発。しょっぱなの試食者からして、つゆのダシで一発KO! この時の表情は、動画を見れば一目瞭然だ!!
TJ2

・日本食意識の高いカップルからは「エクセレント」

その後、この店に通う “日本食意識の高い” ケニア人カップルも飛び入りで試食に参加。「私は緑のたぬきのほうが好きだわ」と言う彼女。しかし、彼氏さんの方はというと、赤いきつねの つゆ を飲んだ直後に……「ん〜〜〜〜〜、エクセレント!」の最高評価が飛び出した! なんという実力!! やはり つゆ(ダシ)のパワーが絶大だ。
syokutsu

・ケニアナンバーワン寿司大将とマサイ族

次に向かったのは、ケニアで一番うまい日本食を出す店『ハル(HARU)』。この店のスタッフならびに、つい先日お伝えした “ケニアナンバーワン寿司大将” までをも納得させたら、もうアフリカを制したも同然だろう。はたして寿司大将の評価は──!?

かなりの衝撃シーン連発なので、マサイ族の戦士たちからの評価、ならびにホテルのトップシェフの評価もふくめた話の続きは、次ページ(その2)で全てお伝えしたい。先に結論だけを言うと……なんと驚くべきことに100%の確率で高評価だったのである!!

参考リンク:東洋水産「マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.