nzawa

以前の記事で、草食系男子に失望したひとりの女性、M・デラックスさん(25歳)の独白をお伝えした。彼女は恋愛に積極性を示さない男性に、深く傷ついたことを明かしていた。

そんな彼女の意見を、いわゆる草食系男子はどう受け止めているのだろうか? そこで、長らく恋愛から遠ざかっているという男性N澤さん(33歳)にインタビューをお願いしたところ、想像を超える意見が返ってきたのでお伝えしよう。

・恋愛に積極的ではない男性

意見を求めたN澤さんは、長らく失業していたため、フトコロ事情が厳しく、最近電気とガスが止まるというハプニングに遭遇したのだとか。ちなみに部屋は足の踏み場もないほど散らかっているそうだ。まあ、片づけの苦手な一般的な男性だ。

・カレコレ数年……

恋愛からはカレコレ数年遠ざかっており、出会いを積極的に求めてはいない。それでも本人は寂しそうではなく、草食系男子、あるいは絶食系男子に分類されたりするのかもしれない。そんな彼の主張は以下の通りだ。

問1:「おそらくN澤さんは、草食系男子だと思われていると思うんですけど、自分をどう評価していますか?」

N澤:「そもそも、肉食系・草食系とは何でしょうか? 好きでもない人にアタックするのが肉食系なんでしょうか? それはただの肉欲ではないですか? 私は好きな子がいないからアタックしないだけで、好きな子がいたら普通にアタックすると思います」

「それを自分に来ないからコイツは草食系だと言うのは、大事なことを見落としている気がします。そう……、草食系と男を値踏みするあなたの魅力です。自分が魅力的かどうかを、もう一度見直すべきですよ」

問2:「草食系だと思われることをどう思いますか?」

N澤:「草食系ではないのに、草食系と分類されることには疑問を持たざるを得ませんね」

問3:「あえて、自分から行かない(攻めない)ようにしているんですか?」

N澤:「好きではない人には行けません。みんなそうなのでは? むしろ、誠実な人間を勝手に草食系と呼んで、あまつさえこちらが何もしてないにもかかわらずディスってくるのはおかしくないですか?」

問4:「行かないとしたら、何か理由がありますか?」

N澤:「再三申し上げている通り、好きではない場合は行きません。そして、行くほど好きになる女性はほとんどいません。あんたもしつこいな!」

問5:「草食系男子に非があるという意見がありますが、自分に非があると思いますか?」

N澤:「全くありません。そもそも草食系なんていないですから。行けないのではなく、行かないだけなので。本気出してないだけですからね。ライオンも草は食べないでしょう? 同じです。食べられないから食べないのです。ライオンだって肉であれば食べます。食えないっつってんだよ」

問6:「女子は喜ばせるべきという意見がありますが、それについてはどう思いますか?」

N澤:「初対面の赤の他人を喜ばせる義務はないです。同じ人間なので。喜ばせたいと思う人なら喜ばせます。意味わかりますよね?」

問7:「最後に、草食系男子を好まない女子に一言」

N澤:「草食系男子が増えている理由は、自身の魅力の問題です。というか、周りにそういう男子が多いということは、自分のことを推して知るべしです。頑張って自分を磨いてください」

なるほど。N澤さん自身の考えでは、「自分は草食系ではなく、ただ好みの子に遭遇していないだけ」ということらしい。それを草食系と言われること自体が不快なようである。さらには、「惚れさせてみろ」とでも言わんばかりに、魅力を磨けと訴えているのである。相当高い位置からの意見に取れなくもない。

ちなみにN澤さんは、無口で一見シャイなタイプである。本当に好きな女性が現れたなら、彼は積極的になるのか? 気になるところである……。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24