foam

子供の頃、壁に向かってボールを投げて遊んでいた記憶がある。ボールは強く投げれば投げるほど、勢いよく跳ね返ってきた。環境破壊もしかり。世界のいたる所で、時に予想もできない形で跳ね返ってくる。

インド南部の都市、バンガロールでも、環境破壊の代償として深刻な事態が起きている。動画「Bellandur Lake in Bengaluru full with Toxic foam」に映るのは突如出現したフワフワの白い泡。この泡が人々の生活を脅威にさらす大変恐ろしい存在なのだ……!!

・原因は何なのか?

一体全体、この泡はどこからやってきたのだろうか? 報道によると、泡の発生源はバンガロールにあるベランダ湖。生活排水などが流れ込み、汚染された湖は泡だらけの状態だという。

さらに、降水によって水位が上昇し風が吹き荒(すさ)ぶと、泡は風に乗って浮遊。地域住民の生活ゾーンまで浸食してしまうというのだ。

・突然発火することもある有毒な泡

この泡は、湖付近に住む住民はもちろん、通勤・通学する人の足にも大変な不便をもたらしているそうだ。さらにタチが悪いことに、泡には生活排水の他にも有毒な化学物質が含まれ、夜中に突然発火したりすることもあるというから恐ろしい。

ベランダ湖から30メートルの場所に住む住民も、「雨が降る度にこのような事態が起きている。視界も狭まって危険だし、悪臭もひどい」と話しているとのことである。

・インド最大のバイオハザードを防げ!!

明らかに尋常じゃない事態が起きているにも関わらず、政府の対応はいまだ鈍いという。住民の生活や健康状態、ストレスなどは計り知れないはずだ。

まずは泡の発生源となっている湖の、一刻も早い水質改善が望まれる。このまま放っておいたら、未知のウィルスが発生し、インド最大のバイオハザードが起きても何ら不思議はない……!!

参照元:YoutubeTHE NEW INDIAN EXPRESSoneindia(英語)
執筆:こやぎ

▼有毒な泡まみれになりながら、徒歩や車で橋を渡る人々を実際にご覧ください

▼こちらはベランダ湖で起きた火事のニュースである