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餃子と言えば、長年消費量1位を誇ってきた栃木県宇都宮市が有名だが、最近では静岡県や京都府も宣戦布告を行い、しのぎを削るバトルを繰り広げている。そんな中、福島県でひっそりと一人勝ちし続けている老舗餃子店があるという。

そのお店『満腹』は、開店前から行列が出来ている上に、名物の「円盤餃子」は開店後1時間で売り切れることも珍しくないのだとか。私(こやぎ)は行列に耐える覚悟を決めてお店へ行ってきたので、写真とともにレポートしたい。

・開店の1時間前から行列

一人勝ちの「円盤餃子」を味わうべく、私はJR福島駅周辺で車のナビに店名を入力した。すると、“駅から約8分” との表示! 「ラッキー、近い♪」と意気揚々と車で走り出したのだが……私は一向にお店を見つけられなかったのだ。あまりの見つからなさに「お前に食わせる餃子はねぇっ!」との幻聴も聞こえた気がしたそのとき! 目の前に数人の行列が……!!

こうして、私はやっとの思いで『満腹』の看板を発見したのだが、この時点でまだ開店1時間前。つまり、開店1時間前から行列が出来ていたのだ。ちなみに、開店時間の16時30分になった頃、店の前には15人が並んでいた。

・注文は最低30個から

やっとの思いで入店し、早速メニューを手に取ると餃子は30個(税込1620円)が一人前。そう、餃子は30個からしかオーダーできないのだ。5個だとか8個だとか甘ったれたことは一切許されない。お店に入ってからもスパルタだ……。

また、餃子だけでなく冷奴や枝豆といったメニューも充実していたが、ライスはない。餃子をおかずにライスを食べる派の私にとって、これは少し残念。「お前はとりあえず餃子を食えっ!」との天の声か!? 

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・豪快美味! 一番のこだわりは手練りの皮

注文から10分ほどでついに念願の餃子が到着! まずはその豪快なルックスに歓喜した。30個の餃子が、一つのフライパンに円を描くように並べられ、大胆に焼き上げられている。食欲をそそる焼き色とお行儀よく円形に整列した姿は、名物「円盤餃子」の名に少しも違わない。

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いよいよ実食。1つひとつの餃子はやや小ぶりで、そのなかにキャベツ多めの具がほど良く詰められている。餃子のタレなどにつけなくても、十分に味わい深い。そして何よりも皮! 皮が美味すぎるのだ!! この店は「餃子は皮を食べるもの」というポリシーを掲げており、外パリ・中モチの絶妙な焼き加減だった。

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・満腹になったのは「お腹」だけじゃなかった

気合で30個を食べ切り、お腹いっぱい幸せポワ~ンな心地になった。その時ふと、新人アルバイトらしき若い男性に目がいった。胸元には “見習中” のタグが。そのタグはよく見ると、何かのチラシの裏に書かれて、安全ピンで留めている簡易的なもの。

日々行列、開店1時間で売り切れ。そんな人気店にもかかわらず、気取らないところに何かホッコリ。目の回るような忙しさの中でキビキビと元気に働く従業員さんと、周りのお客さんの福島訛りもあったかい。活気あふれる店内で食す美味しい餃子と、ホッコリな雰囲気でお腹も心も満腹だ。絶対また食べたくなる味、ごちそう様でした!

・今回訪問した店舗の情報

店名 元祖円盤餃子 満腹
住所 福島県福島市仲間町1-24
営業時間 16:30~餃子が無くなり次第 (日曜日のみ11:40~13:30 昼時間も営業)
定休日 毎週火曜日 (火曜日が祝日の場合は営業)
※2015年10月中頃まで休業予定、ご注意ください

Report:こやぎ
Photo:RocketNews24.

▼レトロな看板もほっこり
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▼お腹も心も間違いなく満腹です!
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