今、とある “列車” がネット上でジワジワと話題になっている。それは……80才のおじいちゃんが運転する、ワンコばかりを乗せた列車! 「一体何のために?」と思ってしまうが、実はその背景に心優しい理由が隠されているようだ。

なんと「捨て犬たちに外の世界を見せてやりたい」と、男性はワンコを列車に乗せて町を走っているのである。そんな心優しさがつまった列車、見ないわけにはいかないよね! ということで、動画・画像などもあわせてこの列車についてお伝えしたい。

・なんとも素敵なワンコ列車!

舞台は米テキサス州フォートワース。ここでは毎週、トラクターが数台の二輪車をけん引する “列車” が目撃されている。運転手はユージーン・ボスティックさん(80)で、乗客はワンコたち。二輪車1台1台にワンコたちがチョコナンと乗っかっているのだ。なんだか遊園地の “子供列車” のように、のほほんとした雰囲気を持ったご一行である。

“列車” の運行風景が収められた動画を見ると、どのワンコもシッポを振って、周りをキョロキョロ。楽しんでいることが伝わってくるぞ!

・乗っているのは元捨て犬たちだ

さてボスティックさんは、なぜこの様な “列車” を運行しているのだろうか? その背景には、彼がお世話をしている捨て犬たちの存在があるようだ。

「私と弟は、道の行き止まりに馬小屋を所有しています。そこに人々がやってきて、犬を捨てていくことがあるんです。私たちはお腹をすかせた犬たちを放っておくことが出来ず、エサを与えたり、動物病院に連れて行ったりと面倒を見るようになりました」

・「もっと犬たちを楽しませたい」という気持ち

この何年かで多くの捨て犬を保護してきた彼は、もっと犬たちを楽しませたいと思うようになった。そこで考えだされたのが、この列車だ!

「ある日、数台の二輪車をけん引するトラクターを目撃して、 “この方法で、犬の列車を作れるじゃないか” と思いついたんです 」と話すボスティックさん。溶接が得意なこともあって、チャチャッと犬用 “列車” を作り上げてしまったというわけだ。

・犬たちも “列車” が大好き

今では週に1、2回の頻度で、彼は9匹のワンコを連れて列車を走らせている。町の静かな道を走り、森を抜け、小川に立ち寄るのが通常のルートなのだとか。

ワンコたちはこの小旅行を心待ちにしているようで、「私がトラクターに二輪車をつなげていると、犬たちは大はしゃぎするんです。ダッシュで駆け寄ってきて、それぞれの車に乗り込むんですよ」とボスティックさんは話している。

「捨て犬たちに楽しんでほしい」と実際に “列車” を作り、走らせてしまうだなんて、ボスティックさんのアイディアの優しさと柔軟さにコチラも笑顔になってしまうのだった。

参照元:The DodoZimbio(英語)
執筆:小千谷サチ

▼みんな、楽しそうだね

▼町の名物だ!

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▼立ち上がって周りを見るワンコも

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