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サッカーの長い歴史を紐解くと、伝説になっている選手がいればプレーもある。大抵の場合、その両方を兼ね備えていることが多いが、不名誉にも笑いの種となるような恥ずかしい行為だけが伝説になってしまう選手も存在する。

ということで今回は、そんな史上最悪レベルのシミュレーション……いわゆる審判の目を欺く行為で恥ずかしい思いをした選手をご紹介しよう。はたして、どんな反スポーツ的行為だったのか。さっそく、動画「Die dümmste Schwalbe des Jahrtausends!!!」をチェックだ!

・南米国同士の対決

時は2011年、U−20ワールドカップ南米予選でのことである。エクアドル(黄)vs チリ(赤)の試合で、あってはいけないシーンが現実のものとなった。事件が起きたのは、エクアドル1点リードの後半31分。動画には、その決定的瞬間が収録されている。

・1点差で激しく争う両者

攻めるエクアドルのスローインの場面で、密着するように激しいポジションの奪い合いをする両者。ここまでは普通にある行為だ。が、しかし! ボールが投げ入れられる瞬間に目を疑う行為が炸裂した。何があったのかというと……

な、なんとチリ選手は相手の腕を掴み、自分の顔を強打! さも相手に殴られたかのようにして倒れたのである!! なんという自作自演。正直、その発想はなかったと思わずにはいられない行為だ。おそらく1点ビハインドの展開で、少しでも危ないシーンをなくそう……とのことで、やってしまったと思われる。

・審判は見抜けず

結果、審判は見抜けずにチリボールになったものの、これは言語道断。スロー映像で確認すると、実況席が爆笑するほど故意というのがわかる。何ならカードをもらわなかっただけマシな極悪プレーだろう。

ずる賢い南米らしいとも思える光景で笑ってしまうところだが、良い子は絶対に真似してはいけない行為だ。年々シミュレーションに対する判定は厳しくなっているため、今であれば一発退場の可能性もある。

・今も現役

ちなみに悪質な行為を犯した選手の名前は、ブライアン・カラスコ。今も現役で、チリの首都・サンディアゴに本拠地を置くアウダックス・イタリアーノでプレーしているようだ。24歳と大人になっているだけに、現在の彼はクリーンなディフェンスをしていると信じたい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし