漢字で書くと「宿借」「寄居虫」となるヤドカリ。巻き貝の “おウチ” を背負って生活する可愛らしいアイツだ。しかしこの度、貝殻ではない物を背負ったヤドカリが発見されたというではないか! それは……歯磨き粉チューブのフタ!! あんな小さな空間に体を押し込めることができるだなんて、ヤドカリって小さいんだなあ。

だがしかし、話は「カワイイ」だけでは終わらないようだ。なぜなら、この画像がネット界に出回ったところ、「プラスチック地獄もここまで来たか」と環境破壊を憂える意見と、「大げさに考えすぎだよ」と批判する意見に分かれて、議論が巻き起こっているのである。

・キューバの浜辺にいた “変わった” ヤドカリ

海外サイト Reddit / Imgur に投稿された、今回の画像。あるカップルがキューバの浜辺で撮影したという写真なのだが、そこには『歯磨き粉チューブのフタ』を背負ったヤドカリの姿が! 

あらあらあら……もう、思わず笑顔になってしまう小ささ。Reddit / Imgur のコメント欄でも「カワイイ!」「これは、ピクサーの映画になるね」とその可愛らしさを称える声が多数聞かれた。

・『海のプラスチック汚染は深刻だ』と報じた海外メディア

けれども中には、「みんなゴミを捨てないで!」「環境汚染のひどさを象徴する写真だ」と、カワイイだけで済ませてはならないと指摘する意見も。

この写真を取り上げた海外メディア Mail Online も、『歯磨き粉チューブのフタに追いやられたヤドカリ。海のプラスチック汚染は深刻だ』とし、800万トンものゴミが海に漂い、生態系に悪影響を与えていると報じている。確かに、死んだウミガメや渡り鳥のお腹の中に、プラスチックのゴミが詰まった写真を目にしたことがあるっけ……。

・「これぞリサイクルだ!」との声も

しかし、そんな Mail Online の記事に対して、独善的だと批判が集中。「ヤドカリが住みたくて、チューブのフタに住んでいるんじゃないか!」「これぞリサイクルだ!」「確かに環境破壊は深刻かもしれないけど、“追いやられた” わけではないだろう」との声が寄せられているのだった。

また、ヤドカリを飼っている人物は、「僕が飼っていたヤドカリは、用意した全部の貝殻・容器を気に入ってくれなくて、死んでしまったよ。貝殻だろうが、ゴミだろうが、ヤドカリは気に入った所に住むはずだ」との体験談を披露していた。うーむ、1枚の写真を巡って色々な意見が上がっている

ちなみに Imgur には、壊れたオモチャやコップ、管などを背負うヤドカリの写真も投稿されていることから、海に流れ着いたゴミが住処になる例は思ったよりも多そうだ。

私(筆者)は今回の写真を見て、『歯磨き粉チューブのフタ』に住むヤドカリの姿を可愛く思いつつも、その向こうにある膨大な量のゴミに気が遠くなった次第だ。あなたは、どう思われるだろうか?

参照元:ImgurRedditMail Online(英語)
執筆:小千谷サチ

▼こちらが今回、話題になっているヤドカリ

▼他にも、こんなキャップに入っていたり……

▼オモチャらしきものに入っていたり……

▼管だったり……

▼コップに入っていたりするんだね

▼動画もあるぞ