実写版『進撃の巨人』の後編が2015年9月19日より放映開始となった。以前の記事で、前編の気になるところについてお伝えしたのだが、後編の出来はどうだったのか?

早速観に行ってみたところ、やはり気になるところが……。この記事は作品のネタバレ要素や製作者を乏しめる意図はなく、気になるところを伝える内容になっている。これから映画を見るという方は閲覧に注意して頂きたい

・ストーリーは置いておいて……

前編が公開されると、原作ファンからは批判的な声が多数上がっていた。実際に前編を見たがそれも仕方がないことと思い、ストーリーの部分には目をつむって前編を観た。しかしながら、ストーリーを抜きにしても余りある展開に正直戸惑いを隠せなかった。

はたして、後編では突飛な展開をどう鎮めているのか……。いち早く観たいということで、後編の公開初日に観に行ったのだが、さらに戸惑う点が多々見受けられた。以下はそれを列挙したものである。

・実写版進撃の巨人後編を観て気になったこと

・草なぎ剛の無駄遣い感がパない
・最初に、國村隼さん演じる指揮官クバルの長い説教から始まり、出足から作品世界に入り込めない
・最後まで見ると、この時のクバルの発言に猛烈な矛盾を感じる
・というか、アクションや移動シーン以外誰かがだいたい長ったらしい説明をしている場面がほとんど
・説教後に驚きの展開が起きるのだが、その直前でピエール瀧さん扮するソウダが大事なことをハッキリ言い過ぎ
・巨人に重火器を使っていない理由はわかったのだが、重火器の扱いが基本的に雑
・ジャンの扱いも雑
・訓練されたエリートである調査兵団がビックリするぐらい弱い
・調査兵団なのに立体機動装置付けてない
・見ていたら、突然違う映画が始まったと勘違いする場面が2カ所くらいある
・巨人化の理由が最後まで良くわからない
・エレンとシキシマが戦う場面が必要なのか、イマイチよくわからない
・サンナギがシキシマと戦ったらたぶん圧勝する。ヤムチャと魔人ブウぐらい戦闘力がおそらく違う
・岩が落ちてきただけで大爆発する爆薬(笑)
・あんな大爆発が起きた中心にいたらいくら戦車のなかにいても火傷で死ぬはず
・死ななかった理由がたぶん石原さとみだから
・サシャがミカサに手渡す花がどう見ても雑草
・アルミンの起爆装置の設定時間が短すぎる
・シャンパンに猛烈に戸惑う
・シャンパンのグラスが細長過ぎてさらに戸惑う
・あの2人がなぜかデスノートのLみたいな全身白装束にいきなりなっててビビる
・あの巨人がビックリするくらい弱い
・また壁を壊せばいいだけなのに超大型巨人が爆弾を取り除くのに必死すぎる
・1時間27分と短い映画なのに途中で猛烈にオシッコしたくなってくる
・基本的にみんな心変わりが激しい。分裂症かと心配になるレベル
・本来の目的をみんな見失いすぎ
・本来の目的に気づくと、もっと良い手があるとみんなが気付くはず
・登場人物が全員非効率的であるがゆえに、物語が成り立っているという気がしてならない
・というか、最初からエレンとシキシマが組んでたら全部平和に終わっていた気がする
・クレジットの最後のアレですべてが台無し

これはあくまでも私感である。まだ前編を観ていないという人は、現在も放映している劇場はあるので、前編後編を立て続けに観るというのも良いかもしれない。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24