bergkamp

サッカー・オランダ代表で有名な選手のひとりにヨハン・クライフがいる。彼はポジションに縛られない自由なサッカー「トータルフットボール」を体現した選手で、美しさに魅了された人は、その中心にいたクライフのことを「空飛ぶオランダ人」と呼んだ。

サッカーを少しでも知っていたら、その名前を知らない人はいないと思われる英雄だが、その一方で「飛べないオランダ人」と呼ばれたプレイヤーがいる。彼の名はデニス・ベルカンプ。飛べないといえども、クライフ同様にレジェンド選手のひとりだ。

・ベルカンプとは

1969年5月10日生まれの46歳。現役時代はアヤックス、インテル、アーセナルといったビッグクラブでプレーし、クラブに数々の栄冠をもたらした。ポジションはFWで、ニックネームはアイスマン。冷静沈着なプレーと正確無比なシュートなどの理由からそう言われている。

・変態トラップ

そんな彼のことを手っ取り早く知るためにも、動画「Dennis Bergkamp ● The Legend of Iceman」をご覧いただきたいのだが、なんといっても一番の見どころは、もはや変態としか言いようがないトラップである。

どんなに難しいパスが来たとしても、芸術的なボールタッチで自分の懐に置いてしまう技術は、今見てもやはりスゴい。動画では彼のファーストタッチに注目すると、よりそのエレガントさがわかるはず。「あ、変態ですね(納得)」となるに違いない。

・パサーとしても超一流

トラップの他には、ゴールキーパーを嘲笑うかのようなコースを狙ったシュートも絶品。また、パスも超一流で、並の選手では見つけることのできないところへ出す必殺のスルーパスも美しい。

・飛行機恐怖症

ただ、彼も人の子であり、唯一の弱点に飛行機がある。極度の飛行機嫌いであるため、可能な限り陸路で移動していたのは有名で、冒頭の「飛べないオランダ人」と呼ばれたのもそれが理由だ。

ちなみに2002年のW杯にオランダ代表が出場できなかったのは、ベルカンプが引退したからとも言われている。嘘か真か、開催地であった日韓まで飛行機で飛びたくなかったことから、代表を早期引退したという話もある。

いずれにせよ、彼が偉大なプレイヤーであったことは揺るぎない事実なので、そのスゴさはぜひ動画をチェックして欲しい。レジェンドと言われている理由がよくわかるはずである。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼7:20〜からは特に変態的なプレーが2連発!