thiago

1997年6月3日、ひとりのサッカー選手のフリーキックが物理学者の研究対象になった。異次元のシュートを放った彼の名前はロベルト・カルロス。「悪魔の左足」の異名を取り、壁になった相手選手を次々と恐怖に陥れてきたレジェンド選手だ。

遠距離からでもスナイパーのごとくフリーキックを沈めていた姿は、今でも色褪せないロベカル。彼ほどの選手はそうそう出てこないものだが、同郷・ブラジル出身の選手で再来とも呼べるフリーキックを放った選手が話題になっている。

・ブラジルリーグでの出来事

驚異のフリーキックが炸裂したのは、2015年8月16日に行われたブラジルのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(2部)のアメリカ・ミネイロ(緑)vs ボタフォゴ(白)の一戦。1−0で迎えた前半38分のことである。

・ロベカルそっくり

YouTube にアップされた動画「Thiago Carleto imito el estilo de los tiros libres de Roberto Carlos en el Botafogo-America Mineiro」では、ゴールから30メートルほどの距離でフリーキックを得たボタフォゴを確認できる。

キッカーは、左SBのチアゴ・カルレト選手。少しばかり距離がある中、彼は直接フリーキックでゴールを狙う。そして左足を振り抜くと……遠距離からズドン! まるでロベカルのようなシュートをネットに突き刺してみせるのである!

シュートの凄まじい威力はもちろん、チョコチョコと歩幅を合わせる小走りまでロベカルそっくり。彼が本家を真似したのかどうかは不明だが、少しくらいは参考にしてそうだ。

・試合結果

ちなみにチアゴ・カルレト選手は現在26歳。これからの活躍が期待される若手選手のひとりだ。なお、試合の方は、チアゴのフリーキックで同点に追いついたボタフォゴが、後半に得点を奪い、そのまま1−2で勝利を収めている。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし